二章の⑥ 二人ぼっち
入学式で試験が突如として始まった。
その内容は、現在約300人いる人間を200人まで絞り込む。 つまり、約100人は入学できないというものだった。
ルールは以下のとおり
① 約300人の生徒には1部づつパンフレットが配布されている
② そのパンフレットには1~40の番号がランダムに1つ書かれている
③ 1~40の番号を1人づつ揃え、40人のクラスを作り、係員に伝える
④ クラスはAからEクラスまである
⑤ 原則として手段は自由
主人公:誼人は、望と協力関係を結ぶが、二人の番号が同一というまさかの展開。
これから、どうなっていくのか……!?
誼人が、まさか本当にあの方法をとる人がいるとは。と考えている時には、その長身の女が扇動者か何かのような自然な強引さで、スムーズに団体をまとめあげていっていた。
この方法は人が集まった時点でほぼ勝ちが確定する。誰もが最も勝ちに近いフループ。とどのつまり最も大きなグループに所属する事を望むからである。
すでに我先にと、単独でいる生徒を中心として多くの生徒が長身の女の下に集まっていた。
最低でも自分が真っ先にに動き出すのが必要不可欠である危うい戦法ではあったが、長身の女はそれを達成しつつあった。
1分ぶりに視線を交わした望月はあいかわらずのらりくらりとした口調だった。
「松下君って、ぼーっとした人だと思ってたけど、案外いろいろと考えてるんだね~! 感心したよ~」
お前は何を言っているんだ。と誼人は思ったが、先ほどの欠番どうこうという会話のレスポンスだと気付いた。
普通、焦る素振りを見せたり、今後方で起こった事を話題にしたりするのではないか? と思ったがこの子はそういう子なのだろうと自分を納得させ、先ほどの後方での出来事、もとい長身の女の発言を踏まえ望月に返事をする。
「そうだよ! 考えてるよ! なんたって俺もあのデカい女と同じ特待生だからね! まだ入学が決まってないのに特待生だとか言われても意味不明な上、俺の行動力はあの女と全然違うけどね」
誼人は同じ特待生としての劣等感からか、冗談めいた口調で言った。
が、望月の顔が不穏なモノを見るような顔になった事に面食らった。
「え。待って。 わたしも特待生なの!」




