二章の③ 二人ぼっち
入学式で試験が突如として始まった。
その内容は、現在約300人いる人間を200人まで絞り込む。 つまり、約100人は入学できないというものだった。
ルールは以下のとおり
① 約300人の生徒には1部づつパンフレットが配布されている
② そのパンフレットには1~40の番号がランダムに1つ書かれている
③ 1~40の番号を1人づつ揃え、40人のクラスを作り、係員に伝える
④ クラスはAからEクラスまである
⑤ 原則として手段は自由
主人公:誼人は、望と協力関係を結ぶが、二人の番号が同一というまさかの展開。
これから、どうなっていくのか……!?
「さっきまでそんな事全然意識してなかったな~。あはははー。」
お前は何を笑ってるんだと思いながらも、誼人は早速席数を計算するため、縦横の掛け算をするために会場に振り返った。
見渡した時、意図せずとも会場の様子が目に入ってきた。
時計はすでに試験開始から10分ほど経った11時50分を指していたが、歩いている人は意外にも多くなく、着席し相談しているか、仲間内で話を作っている人がほとんどだった。
既に立ち歩いている人はちらほらいたが、特に目的もなく右往左往している人も多いように見えた。そんな中、綺麗な茶髪の女子を発見し、一瞬目を奪われた。緊迫した状況でも魅力的な女性に目が行くのは男の性である。
やっととりかかった縦横の掛け算は望の発言でオールクリアされた。
「全部280席! 数えた!!」
望が自信満々といった表情で誼人より先に答えを出していた。
会場の様子を伺う事もなく、すぐに計算に入ったであろう望の方が早く答えを出すのは当然の事だった。
誼人は掛け算に引き算で対抗する。
「280人の内、合格できるのは200人。つまり試験を突破できない生徒は80人か」
「あれ。……全部で280席って40の倍数じゃないか!」
誼人はキリの良い数字になっていることに気がついた。
「それだとどうなるの?」
「よく考えてみたら当然の話かもしれないけど、番号は偏り無く、均等に割り振ってあるんじゃないか?」
当然と思われる事でも前提となるルールを一つ一つ固めていく事は今後のためになる。
「そうだね! でもそこまでは誰でもなんとなくはわかっているんじゃないかな?」
望にそりゃそうでしょ? というリアクションをとられる。
ここからが大事なところだ。と誼人は続ける。
「空席がどれくらいあったか思い出せる?」




