二章の② 二人ぼっち
入学式で試験が突如として始まった。
その内容は、現在約300人いる人間を200人まで絞り込む。 つまり、約100人は入学できないというものだった。
ルールは以下のとおり
① 約300人の生徒には1部づつパンフレットが配布されている
② そのパンフレットには1~40の番号がランダムに1つ書かれている
③ 1~40の番号を1人づつ揃え、40人のクラスを作り、係員に伝える
④ クラスはAからEクラスまである
⑤ 原則として手段は自由
主人公:誼人は、望と協力関係を結ぶが、二人の番号が同一というまさかの展開。
これから、どうなっていくのか……!?
「それに、破棄する人が沢山いて、二番のパンフレットが三枚しかありません~。なんて事になったら3クラスしか作れなくなっちゃうよね! 流石にその対策くらいはあるんじゃないかなぁ? 多分新たに支給されたりしちゃうんじゃないかなぁ」
「ほら、ステージ前の受付の所に予備っぽいパンフレットあるように見えない?」
望はステージ前の長机を指差す。
「うーん。 確かに予備っぽいのあるね。わかった、二番独占作戦は無かった事にしよう」
座っている受付教員の前に、確かにパンフレットがあった。
「それとね。さっきから言いたかったんだけど、この会場、きっちりと満席になるはずだったみたい! この情報、何かに使えないかな?」
「何故この会場が満席になるはずだった、なんて言えるんだ? そんな事わからないだろう」
指定席じゃない場合、ある程度の予備席があるのが普通ではないか? と誼人は思った。
「ここの会場に到着した時、本当に時間ギリギリで、入場扉が閉められる所だったんだよね。ギリギリで滑り込んだんだけど、入り口付近って事もあって空席が中々見つからなかったんだよ」
望の発言により、誼人は、後ろを振り返って勘違いを知った時の絶望を思い出した。
「その時係員の人が「座席は生徒数ピッタリで用意しているから、ちゃんと空席はあるはずだよ」って声をかけてきたの。でも、この席まで歩いてくる間、入りづらい内側の方とかに空いてる席は何個かあったんだよねぇ」
会話を通して状況が徐々に整理されていく。
「えーっと。パンフレットは1人に対して1部の配布だよな? という事は、それが本当なら、座席数とパンフレット数と生徒数は本来イコールになるって事か?」
「あっ! そうなるね!」
「それにしても空いてる座席というのが気になるな……。 でも、本来は満席だったって情報を望月だけが知っているとしたら、何かに役立つかもしれないな」
「どう役に立つの?」
「本来座席は全て埋まる予定。つまり座席数、生徒数、パンフレット数はイコールのはずだったが、実際には空席、来ていない生徒がいた。つまり、この会場内で動いているパンフレットと生徒の数が予定よりも少ない可能性があるってことさ」




