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ハッピーエンドを目指したい

以前シリーズであげたものです。

話的には、ラストです。

次話はオマケ的なもの。

「婚約者様、感じます?」


「…また、いきなり何をしてるんだ?」


「当ててますのよ?」


悪役令嬢として、悪足掻きすると決めた日。

婚約者様がいる、図書室に足を運んだ。

前回と同じように、本を読んでいる婚約者様の背中にしな垂れかかって囁いてみる。


婚約者様は、ため息をついた。

また、出直せと言われちゃうのかしら?


「腕立て伏せが、以前は3回しか出来なかったのです。」


婚約者様は

「何の話だ?」

と、首を傾げる。


「今は、やっと5.5回出来るようになったのです。」


そっと読んでた本を閉じて

「だから、何の話だ?そして、その0.5はどう言う意味だ?」

と、呟きましたの。


「腕立て伏せすると、お胸が成長すると聞きましたの。以前より、2.5回分、出来るようになったので、その分、成長していると思いますの。0.5は、腕は曲がるけど、そのまま上に体を持ち上がられないのですわ。」


せっかく閉じた本をまた再び開こうとしながら

「それは、カウントしてはいけないのでは?」

と、首をまた傾げました。


「あとちょっとなのです。腕が震えなければイケると思いますの。だから、自分を励ます意味もある0.5回なのです。」


「そうか、頑張っているのだな。婚約者殿は。」

少し嬉しそうに微笑んでくださいました。

でも、本はまだ開いたままです。


「…はい。10回までは頑張って出来るようになります。そうしたら、きっとお胸も婚約者様に褒めてもらえるサイズになるかもしれないです。」


パサッ


あ、婚約者様、本落としましたよ?


「もしも、もしもでいいんです。もしも、私が婚約者様の好みになれましたら、私を抱いてくださいますか?」


私、頑張りますから。

ヒロインみたいに、まっすぐで、綺麗で、メロンのお胸じゃないけど。

悪役令嬢だけれど。

努力しますから、悪足掻きしますから。

だから、そんな私を、抱いてくださいませんか?


大きいお胸には程遠くて、色気で迫るには足りなくて。

思いつくことは、実践できてなくて。

ダメな悪役令嬢だけど。


婚約者様が好きなのです。

小さい頃から、好きなのです。


婚約者様の顔を見ながら言うのは恥ずかしいから。

後ろからしな垂れかかったままの、告白。


私のお胸は小さいから、ダイレクトに私の心臓の音は聞いてもらえてると思う。

ほら、すごくドキドキしているでしょう?


このドキドキを、もっと婚約者様に伝えたい。

もっと、婚約者様に触れて、伝えたいのです。


もしも、が実現しますように、努力しますね。

だから、お返事は、努力が実ったらお聞きしますね。


そう、伝えて。

婚約者様の背中から離れようとしたら。

振り向いた婚約者様に抱きしめられた。


「好みになったら、抱いていいんだよな?」


うきゃっ。抱きしめられて、耳元で甘く囁かれた。

腰にくる、甘甘低音ボイスはヤバい。


「は…はい。ちょっとこれから頑張って腕立てして、成長を促してくるので、暫しお待ちを。」


「いらない。」


「…は?」


「そんな努力はいらないぞ。」


「え?でも、お兄様から、婚約者様は巨乳好き情報が…。」


「…以前俺は、お前の胸も好ましいと言ったはずだ。だから、今のままで、充分だ。」


「えっと…でも…ですね、やっぱりケジメ的に…腕立てを…。」


「そんなにこだわるなら、前に言ってたマッサージを俺がしてやるから。」


「あ、でも、自分の力で…頑張ってこそだと…」


「うるさい。ここは図書室だぞ。もう黙れ。」


そう言って、婚約者様は、私の唇をふさいだ。


甘い、長いキスで。


長い、甘いキスが終わったら


結婚したら、婚約者殿と呼べなくなるな。

少し早いが、ルイーゼと呼んでいいな?


そう、キスよりも甘く囁くから。


はい、レイン様。


と笑って答えた。





遠くから、


「学園内で破廉恥行為はいけないと、思いまーす。」


と、ヒロインの声が聞こえた気がしたけど、私は悪役令嬢だから…。

婚約者を繋ぎ止めるためには、破廉恥行為はどんとこいですの。


悪役令嬢は、色気で婚約者を落としますわ。


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