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第一章 始まりー2
「あの…此処は?」
目の前の女性に見とれつつも、浮かんできた疑問を口にする。
「ここは、神々の円卓。エデンを守護せし12神の神殿。」
彼女は、誇らしげにそう言い、彼に彼女の後ろを見るように促した。
彼女の後ろには、確かに円卓があり、そこには11柱の神々が玉座に座していた。
「私は、光の女神アルテア。守護するは、エデンと精霊種。」
事態が上手く飲み込めず、思わず呆けた面を晒してしまった。
そんな彼の表情を見て、アルテアは苦笑を 漏らす。
「まずは此方へ。貴方と貴方を喚んだ理由を説明致します。」
彼女に連れられて、神々の円卓へと進んでいった。