表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/11

プロローグ

山の上は、もう春が終わっているのかもしれない。


桜は咲かないし、

夜桜を見に来る人もいない。


代わりに、風と木の音だけがある。



ときどき想像する。


深山さんが、あの山で暮らしている姿を。


朝、霧の中を歩いて。

川の音を聞きながら笑って。


あの人は山が好きだと言っていたから、

きっと困ってはいないと思う。



隣には、あの声の人がいる。


静かな声で名前を呼ぶ人。


僕は一度しか聞いたことがない声。


それでも、

深山さんが笑った理由は分かる気がする。



山の春は短いらしい。


でも、終わることはないのかもしれない。


桜が散らない春も、

きっとあるのだと思う。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ