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はじまり

小説初心者が書いてるので温かい目でお願いします。

SFとファンタジーと私の性癖が混ざったものにする予定です。


 

 =いつだっただろう、あの戦争が始まったのは。= 


 =いつだっただろう、あの戦争が終わったのは。=


 =いつだっただろう、あの、=

「おーい。」

 =~がはじまったのは。=


「飯冷めるぞー。」

 ・・・はあ、人が映画を見始めたときに。

「はーい。すぐいきまーす。」

 ・・これで何度目だろう。何かをし始めたら大家さんに中断させられるのは。

 ガチャ

「というかいつから大家さんは私の母親になったんだ?」

「ん?お前が12の時からだよ。」

「えぇ?なんでドア前に居るんですか⁉」

「?、なんでって、そりゃおまえが部屋から出てこないからだろ。」

「いや、映画見てたんですよ。」

「あーナルホド。」

「ナルホドって、まあいいです。今日のご飯、なんですか?」

「今日はお前が好きなチャーハンだ。」

「おお、いいですね。胡椒たっぷり?」

「もちろん。」

スーー ガタッ ギシッ

 大家さんの作る料理はおいしい。それは昔から変わらないしこれからも変わらないと思う。

「いただきます。」

 そう言ってスプーンを手に取りチャーハンを口に運ぶ、うん。やっぱりおいしい。いつもと変わらない味で安心する。

「んっんん。(咳払い)あーそういえばさっき電話があってな。4丁目にあるバーの店長さんからの電話なんだが、店のネオンサインが急に点かなくなったらしいんだ。だから、その、、まあ見てほしいって電話だったから行ってきてやれ。」

パクパク モグモグ 

「この雪の中ですか?」

「ああ。」

「人使いが荒いですね。」

「でもそれが仕事だろ?」

モグモグ モグモグ

「んまぁそうなんですが。」

「なら行って来いよ。家賃のためにも。」

モグモグ 

「はいはいわかりました。4丁目のバーですね。急いで行ってきます。あとごちそうさまです。」

「ああ、気をつけてな。」

「はーい。」

ガタガタ シュルシュル ジーー キュッキュッ

 あーあ、仕事か、めんどくさいなー。お天気お姉さんが言うにはもうちょっとで吹雪になるみたいだし。さっさと終わらして映画の続きでも見よーと。

「行ってきまーす。」

「行ってらー。」

ガチャ

 あーこの積雪じゃあサンバー君だと厳しいかな?いや、四駆にスタッドレスだからいけるか。

ガチャ バンッ! キュキュキュ、ブウゥゥン

 面倒くさいし暖気はいいか。

 にしてもすごい雪が降るなぁ。ここまで降るのは何年ぶりだろう。戦争以来、寒さは増すばかりらしいし。はーあ、いやになるなー寒いの。本当に。





 私が生まれる前、第3次世界大戦が起こった。引き金がなんだったかは覚えていない。だが、確実に分かることがある。それは、戦争がたった数日で終わったこと。なぜそんなに早く戦争が終わったかというと、早々に核が使われたからだ。一つの国が核を使い、その報復でまた核を使う。そんな理性的ではない人間のエゴ、国のエゴといった行動によって地球の生き物や自然が失われていった。今や、人は戦前の半分ほどしかいないといわれている。日本にいたっては、半分どころではなく、3分の1がいなくなってしまったらしい。都会や地方の一部は核で崩れ去り、残ったのは放射性物質とがれきのみ。そんなことがあっても人々はまだ生きている。残った人達で身を寄せ合いながら。今から行くバーはそんな人たちの憩いの場所だ。









また見に来てください!

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