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関西底辺かっぺ水分けの地、旅行記

作者: 水魚青二

Wikipediaを見て気になっていた場所に行こう。


2024年の春に私、関西の辺境のど田舎に住む水魚青二はそう思いついた。


そこは兵庫県丹波市氷上町、石生いそう駅である。

そこの周辺に何があるのかというと、本州一低い分水界である「水分れ」があるのだ。そこにある水分れ公園という公園には水路分岐点が作ってあって、太平洋側に流れ行く水と日本海側に流れ行く水を同時に見ることができるということ。

95メートルに分水嶺があって、ここが地球温暖化なんかで約100メートル海面上昇したら、本州が2つに割れてしまう地点である。ここを通れば約100メートルの高低差で瀬戸内海から日本海へ行けたりもする。


地味なスポットだが、私は地理が好きなので興味があった。電車で日帰りで行ける旅行ではないが、お出かけ、遠出感覚で訪れることにした。


福知山線の電車に乗車、昼の時間だったが通学に使っている高校生が多かった。石生駅へ到着。駅周辺は閑散と言っていいくらいのところだった。


Googleマップで「水分れモニュメント」という碑を目指す。水分かれ街道と名付けられた道路を行く。街道というだけあって昔ながらの住宅地が道沿いに建てられていた。交差点の横断歩道を渡った先の河原にあった「水分かれモニュメント」へたどり着く、モニュメントには「水分かれ MIWAKARE 中央分水界」と文字が刻まれていた。


ここで、太平洋と日本海に別れる水の流れを見ることはできなかったというか、前述の水分れ公園の分岐路は人工的に作られたものということを帰ってから知った。このモニュメントの近くの川は高谷川という太平洋側の加古川に注いているということ。


スマホでモニュメントの記念写真を取り、水分れ公園と公園間近にある氷上回廊水分れフィールドミュージアムを目指す。

モニュメントから水分れ公園まで行く、真っ直ぐな道は川沿いで住宅地が少なかった。 川岸の景色を楽しみながら山の方向へ登り傾斜で歩いていく。


水分れ公園へ到着、まずは公園内のトイレに行って用を足す、公園内を探索、綺麗に整備されていてこの地についての案内板などを閲覧。人工の滝なんかあってインパクトがあった。神社も近くにあり参拝をした。そして、Wikipediaで見た太平洋側に流れ行く水と日本海側に流れ行く水を同時に見ることができる用水路の分岐点を見る。写真を撮ったが、撮るアングルが悪く日本海側に行く方しか取れてなかった。


そして、公園内をひと通り見たので、氷上回廊水分れフィールドミュージアムへ行くことに、入ったら券売機があったので券を買って施設の人に渡して中に入る。いろんな展示物があったが動物のはく製が一番印象に残っていた。また、この水分れの地に関する昔話を載せて展示してあったパネルなども見たりした。


1階・2階の建物の展示で料金分楽しめたと思う。


ミュージアムも見終わった。スマートフォンで家に帰るための情報を得るためにミュージアムの横の池の古びた木製ベンチへ座る。この地に行く途中にスーパーマーケットで買った見切り品のロールパンをベンチに座りながら食べる。風がいい具合に吹いてて風に吹かれてできた水面の波がきれいだった。情報を調べた後でもしばらく、ぼーっとしながら池を見ていた。

私はど田舎に居住なのだが、こんな池をじっくり見る機会もない。風光明媚でゆっくりした時間が普段の落ち着かない日常を忘れさせてくれたように感じた。この度で一番貴重で安らいだ時だった。


さあ、帰るかとGoogleマップを起動させて案内された道通りに石生駅へ帰っていく、帰ることに必死で何も考えていなかったが帰る途中の道に無言で草をむしる地元の人が、悪くはないが地元の住民のテリトリーに入ったようだ。自分の田舎でもそうだ。ある意味の人力監視カメラだ。


家に帰って、他の人が作ったこの地へ探訪したホームページを見たが、はじめに水分れ公園に行く道の左岸に遊歩道があったようで「水分れ公園へは遊歩道をご利用ください 丹波市」と書いてある看板の画像を見つけた。地元の人の配慮として行きと帰りはこの道を使った方がよかったかもしれない。


石生駅まで着いて、切符の券売機で切符を買い。丹波路快速に乗る。篠山口駅接続だが簡単に大阪市内へ行けるまだ便利なところだ。とても辺境に住む者にとっては羨ましい。






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