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【38万PV感謝】宅飲みすると必ず異世界の人が相席してくる件  作者: アヌビス兄さん
JC金糸雀さん編と居候の(勇者、デュラハン)と異世界JK留学と
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第262話 オベローンとキャベツ餃子とジャックダニエル&コカコーラ・ゼロシュガーと

 一言で言うと、太ったわ。本日はローカロリーのお酒と、野菜にタンパク質ね。お酒を飲まない選択肢がないのが困ったところね。

 

「金糸雀、別に太ってないと思う」

「キサラちゃん、ありがと。でもね。結構二の腕とかやばいのよ。キサラちゃんもあんまり夜にカップ麺とか食べちゃダメよ。一気に来るから」

「暗黒騎士は魔王様の加護がある為、太るという事はないんだ」

 

 お前もか! 何よ異世界組。そういうチートずるいのよ。人って言うのはね。糖質を脂肪に変換して太る生き物なのよ。加護ってほんとなんなの? もしかして痩せてるインフルエンサーってみんな加護持ちなの?

 闇落ちする前に私はローカロリーな料理をしようと思うの。

 

「テラさんやべぇ」

「てらさんキャベツばっかり喰うであるからな。栄養が足りずにガリガリになってるであるな」

 

 藤子不二雄の漫画道のテラさん二人とも好きね。前にキャベツ炒めそういえば食べたわね。

 はっ! キャベツ! 実質カロリー0 ※違います

 

「デュラさん、本日はキャベツ皮餃子作りましょう」

「キャベツ皮餃子であるか? ロールキャベツ的なものとお見受けするが」

「そうそう、そんな感じね。キャベツを一枚一枚剥がして、レンジでチンして柔らかくすれば皮の代用になるからタネ作りましょう」

 

 ミカンちゃんは安心と安定のソファーで横になると料理ができるのを待ってる。ミカンちゃんって自立できるのかしら? この部屋に永久就職するとか言ってるけど一人暮らししたら間違いなくゴミ屋敷になりそうね。

 

「金糸雀、本日のお酒は何に?」

「ふっふっふ、コーラのお酒よ」

 

 コーラという単語にミカンちゃんのアホ毛がピンと反応したわ。デブの飲み物コーラ? ノンノンノン! 出たのよ。

 

「ジャックダニエル&コカコーラノンシュガー」

 

 ジャックコーク缶のノンシュガー版が出たのでとりあえず三ケース買っておいたわ。ウィスキーは蒸留酒にノンシュガーコーラだから、実質カロリー0 ※違います

 

 本日はこの完璧な組み合わせで晩酌よ。

 ガチャリ。

 

「ミカンちゃん、見てきて」

「えぇ、勇者。スイカゲームなう」

 

 あれ、スイカ作るの超、難しいわよね。目を離してても良いはずだから私がミカンをじっと見ているとミカンちゃんは重い腰を上げて、玄関に行くと。

 

「げっ! 妖精のじじい」

「おぉ! 勇者ぁ! 久しいなぁ!」

 

 ミカンちゃんの知り合い来たみたい。ミカンちゃんが連れてきたのは……素敵なおじさま。さっきの会話からして妖精なんでしょうね。

 

「いらっしゃい。この家の家主の犬神金糸雀です」

「犬神。あの小僧はいないのだなぁ」

「多分、私の兄貴ですね。知り合いなんですか?」

「我が孫、精霊王が世話になっているので挨拶に来たのだが、不在であったか。して君はあの小僧の妹。うん、目つきなんかが似ているな」

 

 目つきが悪いという事かしら? それにしてもこのおじさま、兄貴の知り合いなのよね? 私が見つめていると、

 

「申し遅れた。妖精王オベローン、以後お見知りおきを」

「じじいなり、勇者の腕輪を中々くれなかった老害になりにけり」

 

 なんとなく察しがつくわ。ミカンちゃんはさっさともらって帰りたいけど、オベローンさん的にはなんかこう、修行的な事をさせて形式的に受け取ってもらいたいみたいなところあるのよね。年取っている人って、練習時はダメだししする癖に最終的に同じ結果なのに何故か褒めてくれる本番時の先生みたいな。

 

「妖精王オベローン。魔王軍もその名を聞くと躊躇する傑物であるな」

「暗黒騎士が勇者にプレゼントしたくて、勇者の腕輪をよこせと言ったら門前払いされた」

 

 そらそうでしょ。

 

「オベローンさん、今から一杯やるんですけど、一緒にどうですか?」

「ははは、犬神の小僧には潰されたから今日はリベンジするつもりできたが、楽しく飲もうじゃないか」

「お酒は量じゃないですよ。兄貴は化け物なんです。いいお酒用意してますので」

 

 私とデュラさんはホットプレートを用意すると、餃子餡を包んだキャベツを油を引いたホットプレートに乗せて蒸し焼きにしていくわ。

 

「じゃあ、ジャックダニエル&コカコーラノンシュガーで乾杯しましょ」

 

 グラスに氷を入れて、そこにノンシュガージャックコークを注ぐ。みんなの手元にグラスが行き渡ったところで、

 

「じゃあ妖精王オベローンさんの歓迎と憎き体脂肪が消え去る事を祈って乾杯!」

「乾杯である!」

「乾杯なりぃ!」

「乾杯」

「愉快愉快! 元気でいいな! 乾杯」

 

 んぐんぐとみんな喉を鳴らしてジャックコークを飲む。まぁ、あれね。ノンシュガーだけあって若干マイルド感あるわね。最近の人工甘味料凄いわよね。某女子大で開発されたらしいけど、人工甘味料は人類進化の歴史だものね。中世では鉛で甘くしてたとか信じられない事してたし、今の時代に生まれてよかったわ。


「うきゃああああ! コーラうみゃああああああ!」

 

 コーラ狂いのミカンちゃん納得の美味しさなのね。あんまりコーラばっかり飲んじゃダメって言ってるんだけどね。原作の幼女戦記の主人公は最後糖尿病で死んじゃうんだから。外国の人が書いてる作品だけあってリアルな設定よね。

 

「さぁ、キャベツ餃子の方も蒸しあがったから食べましょ! オベローンさんからどうぞ! ポン酢にラー油、酢胡椒、マヨネーズにレモンも美味しいですよ」

 

 餃子のタレがなかったので、ポン酢にラー油で代用なのよね。オベローンさん、さすが兄貴の知り合いだけあって惚れ惚れするくらい綺麗なお箸の持ち方ね。

 

「ではいただきます……これは! 妖精の国にはまずお目にかかれない美味! さぁ、皆もいただきなさい」

 

 という事で私たちも実食。デュラさんは無難にポン酢ラー油ね。ミカンちゃんはマヨレモン。意外と渋いキサラちゃんはそのままいったわ! じゃあ、私は酢胡椒で……

 ロールキャベツを作った人に、金糸雀賞を受賞するわ。日本人は魔改造料理が得意だけど、ロールキャベツがなかったらこのご馳走は生まれなかったかもしれない。

 

「暗黒騎士もびっくり!」

「うまー! 勇者、ロールキャベツスキー」

「勇者よ、キャベツ餃子であるぞ」

 

 いやまぁ、ロールキャベツかと言われればロールキャベツでしかないよね。でも私たちがそれを餃子だと言えばそれは餃子になるのよ。ニラとニンニクをたっぷり入れて餡は完全に餃子なんだけど、キャベツに包まれているので、食べてもお腹に溜まった感ないのよね。

 お酒が進むわ。

 

「して金糸雀ちゃん」

「なんですかオベローンさん」

「全ての女性の最終問題。体重。こんな美味しいものを頂いて何もしないのは妖精王の名がすたる。金糸雀ちゃんに私が妖精の加護をかけてしんぜよう」

 

 キタキタキターーーーーー!

『異世界に転生しない私がいくら食べても太らないんだが!』 始まるやつじゃない!

 

「そーれ! 金糸雀ちゃんの重さを軽減魔法!」

 

 オベローンさんが小さなステッキで私に魔法をかけてくれたけど、なんか少し言葉に思う部分があるわね。いくら食べても太らないのと重さを軽減されるのって違くない?

 

「勇者、金糸雀ちゃんを持ち上げてごらんなさい」

「えぇ、めんどくせぇ」

「ミカンちゃん、お願い」

 

 渋々ミカンちゃんが私を持ち上げるとあら不思議、ミカンちゃんに高い高いされる私。ミカンちゃんも「???」という顔をして私の服の袖を指で摘んで持ち上げちゃった。

 

「くそ軽いなりけりぃ!」

「ふふふ! 喜んでもらえたかな! ではわしはそろそろ孫とティータイムの時間なので戻ろう。礼はいらんぞ金糸雀ちゃん、さらばだ!」

「ちょ、オベローンさーん」

 

 私が呼び戻そうとするのも虚しくオベローンさんは帰って行ったわ。私は確かに軽くなったらしい。体重計に恐る恐る乗ってみる。

 

「やっぱりぃいいいい!」

 

 体感的な重さを無くされただけで、体重計はしっかりと私の体重を測ってくれるんだもの、体重を奪うカニとか、アナタはそこにいますか? 的なのはいないのね。

 

「デュラさんかミカンちゃんかキサラちゃん、このオベローンさんにかけられた呪い解けない?」

 

 私がそう尋ねて見るけど、ミカンちゃんが首を横に振るわ。

 

「妖精のじじいやばやばなりぃ! ここにいるメンツじゃムリげ」

 

 出たわ腐っても的な展開、だったら私は腐っても女神に縋るしかないじゃない。妖精の王様より、きっと女神のニケ様の方が上よね? あれで絶対死ぬ呪いとか簡単に解除できるし、今回はニケ様をおだてよう。

 

 私はそう思ったのだけど、今日に限って何故か来ないのよ。

 なんなのニケ様!

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