車窓からの一人旅
名前はなんというのだろうか、
家はどこにあるのだろうか
友達は何人いるのだろうか
好きなものは何だろうか
家族はどんな人だろうか
恋人は、いるのだろうか
どんな思いで生きているのだろうか
今何を考えているのか
僕のことなんて見えているだろうか
笑う姿も
泣く姿も
怒る姿も
私にはまったくもって見当もつかなった
いや
そんなこと考える必要もないか。
車窓から目を逸らしふと我に返った私は
少しだけ余韻に浸った
拝啓、車窓に手を振る一人の少女よ。
読んでいただきありがとうございました。