3話
家出を決めた理由をもう一つ話そう
「ルーシェ!酒盛りだぁ!」
「ノアレスよ、どんどん注げ」
そう魔王とパーティー仲間やその他大勢の人を集めて週1で酒盛りをしているのだ
え?なぜ魔王がいるのか?父さんとの戦いは死んではいないよ
勝負に負けた的な
戦争してたんだよね?って思うけど和平結んでお互いのよいとこを交流する感じで落ち着いたみたい
スポーツじゃないんだから…
しかも息子がぁとか娘がぁとかお互いの子どもの話だから僕としては恥ずかしい
終わった惨状もひどいがこんなとこには一秒でもいたくない
僕は始まると屋根裏に逃げ込んでいた
「また逃げてきたの?」
「いつものが始まったらでてくよ」
声をするほうを見ると妖精がいた
この妖精は自称母さんと一緒にいて今はこの屋根裏に住んでる妖精みたいだが最初の自己紹介が酷すぎた
5歳くらいのときか、酒盛りが嫌で屋根裏に逃げ込んだ最初の日
早く終わらないかなぁと思っていたときのことである
「悩める者よ!元気を出せ!」
僕はびっくりして声の方を向くと二対の羽のある小さい少女の妖精がいた
「赤い帽子!赤いマントをなびかせ!困った人あらばすぐさま参上!悪いやつあればバッタバッタと地獄行き!紅蓮のま…ゲホ…ゲホ…この屋根裏ホコリがひどいよ」
僕は当時5歳でありながら思った
関わったら危険だと
セリフでは帽子、マントと言ってるがポーズだけでつけておらず
激しい動きをするものだからホコリが舞って自滅していた
なんともツッコミの激しい妖精である
「まあ私のことはサラと呼んでね、みんなには私のことは秘密だよ」
それが妖精 サラとの出会いであり酒盛りが終わるまで話相手になったりいろいろな相談もした
家出するときも無理矢理強引についてきた旅の仲間である
ちなみに酒盛りピーク時にはどちらの子どもが一番かを決めるため殴り合いを始める勇者と魔王である
これはいつものことで毎回やる
ちなみに止める人は誰もいない
二人はふざけてる感じだがそこは勇者と魔王
人外な動きすぎて誰も止められない
パーティー仲間の格闘家であるヴァンさんって人は研究するように見ていた
僕もそのころには屋根裏から降りてきて見よう見まねでやったりしていた
真剣に見ていたのは僕たち二人だけであった
終わるころにはひどい惨状で後片付けは父さんと魔王以外でやる
どちらもダウンして毎回引き分けである
もうやだ!