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前回までのあらすじ

【前編】〜死神誕生編のあらすじです。

※既に前編をお読み頂いた読者様は、読み飛ばして頂いても問題ありません。(もしくは内容を振り返る程度の再確認でお読み下さい)

※↓こちらの【前編】を先にお読み頂く事をお薦め致します。https://ncode.syosetu.com/n3332ff/

 ──その日、三人の男の魂が女神によって異世界に転生した。


 その中の一人、瀬上真人(せがみまさと)


 一際、凶悪な顔をしていた彼は、その生い立ちから、人間が嫌いな性格になってしまう。そして彼は、その人生をボッチのまま、あっけなく終える事になる。しかしそれは、彼が転生者として二度目の人生をスタートさせる、ほんの始まりの出来事に過ぎなかった。


 転生し、目を覚ました真人は驚く。なんと彼は、見知らぬ少女、雪の魂に憑依していたのだ。女神ファラシエルの説明を聞き、ようやく真人は事態を把握する。この雪という少女の死と同時に、その身体を再生させる事により、初めて自分の転生が完了するのだという事を。


 こうして真人と雪の、奇妙な魂での同居生活が始まった。雪の見る物、感情のみが伝わって来る真人は、彼女の目を通して、この異世界の事を知る。自分の前世……まるで、日本の江戸時代の様な文化レベル。しかし、その歩んで来た歴史や進化は大きく異なる。前世ではあり得ない、偉人達の存在。そして、魔法が存在するという驚愕の事実。ファラシエルの説明通り、そこは前世とはまるで違う、似て非なる世界……まさしく『異世界』だった。


 異人であるが故に、余りにも酷い差別と迫害を受ける雪。それでも彼女は、懸命にこの世界を生きていた。雪の健気さと優しさに触れ、人間を信用しない真人も、徐々にその心を許し始める。魂で繋がるという特殊な環境のせいもあり、二人がお互いに惹かれ合う様になるまで、そう長くの時間はかからなかった。


 しかし、運命は残酷に二人へ襲い掛かる。突然、非業の死を遂げる雪。最後まで報われなかったその人生と、雪を迫害し続けた、差別主義の人間達。真人は雪の死を目の当たりにしながら、この異世界で、そんな人間達への復讐を心に誓う。


 雪の身体で再生し、ようやく転生を果たした真人。彼は、同時に凄まじい能力を手に入れていた。所謂、チート。普段から空想、夢想していた憧れの能力が、現実の異能(スキル)として使えるのだ。


 圧倒的な身体能力と速度(スピード)。そして、独自の時間軸で動く術を手に入れた真人は、まさに無敵。転生を果たすと、早速、雪を迫害していた人々を惨殺する。そんな中、再び夢に現れた女神ファラシエル。彼女の助言に従い、真人は江戸を離れ、人里離れた土地で静かに雪と暮らす事を決意する。人間が足を踏み入れない、亜人と魔物の棲む森……広大な樹海の森で。


 樹海で出会った様々な亜人。強さのみを求め、樹海では『魔神』と恐れられていた悪魔、ジン。狼人族の兄妹、ウォルフとラル。鬼人族の里に棲む酒呑童子、天鬼。そして、まさかのドMの血に目覚めた九尾の狐、コン。他にもウォルフを通して出会った、様々な種族といつしか交流を深め、次第に樹海での地位を確立させる真人。気が付けば真人は、樹海でも『死神』と呼ばれ恐れられる、魔神以上の存在になっていた。


 そんな樹海の平和を脅かす存在、『京』。大和統一を企てる彼等の思惑に巻き込まれ、江戸での謀反に関わってしまう真人。この世界ではまさかの『女』だった、江戸の徳川家康を始め、次々に現れる前世での偉人、戦国武将達。新選組との激闘を終え、真人は謀反の黒幕に辿り着く。謀反の旗頭、本多忠勝を(たぶら)かした鬼道館の館長、猪熊清十郎。そして、さらにその裏で暗躍していた、竹中半兵衛と豊臣秀吉の存在。


 京の安倍晴明、堺の豊臣秀吉、そして竹中半兵衛。それぞれに復讐を誓いつつも、まずは襲われた樹海の町を再興する。そう決意して、真人は江戸の都を後にした──。



 一方、前世でいう所の欧州。イグラシア王国の貴族、その三男レオに憑依転生した、佐々木拓海(ささきたくみ)。類稀なる容姿を誇り、前世では女性に囲まれていた拓海は、人を外見で判断する人間を嫌悪していた。そして、奇しくも拓海が憑依したレオは、その外見の醜さから、周囲に蔑まされている男。人の内面を重視する拓海と、外見でしか人を判断しないレオ。歪な価値観を持つ者同士、二人には奇妙な友情が芽生える。


 そして、魔物との戦いで命を落とすレオ。最期まで報われなかった彼の人生に、拓海はレオと同じ姿で転生する事を決意する。醜い姿でも、人は幸せになれると言う事を証明する為に……。


 転生を終えた拓海は、イグラシア王国のギルドで『勇者』の存在を知る。そして、世界の平和を脅かす『魔王』の存在も。自分が勇者では無かった事を知り、落ち込む拓海。しかし、そんな彼が、考えを改める時が訪れる。神託で選ばれた頼りない色ボケ勇者、アルスをあっさりと、その能力で圧倒した拓海。彼のこのチートな異能(スキル)に目を付け、声をかけて来たのは前世での有名武将、片倉小十郎だった。


 自分の価値を再評価し、再び自信を取り戻す拓海。そして彼は、小十郎に乞われるまま『勇者』として、仲間のエルフ、ソフィアと共に大和へ向かう事を決意する。自分と同じ転生者、『死神』真人がいる大和の国へ──。


 そして、未だその存在が謎に包まれた、おそらく『魔王』を名乗る三人目の転生者、カズヒコ。


 異世界で二度目の人生を歩む、三人の転生者。彼等の運命が今、遂に交錯し始める──。



 ■怒涛の展開と衝撃のラスト! 


 ■「憑依彼女と死神と呼ばれた転生者【後編】」。遂にスタートです!


※↓【前編】〜死神誕生編はコチラから!https://ncode.syosetu.com/n3332ff/

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