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一人。  作者: 峯山 正士
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第1話。一人。 第2話。スマホ。

第1話。一人。




夜。


少し。


雨。


駐車場に車は数台。


ベッドで体を起こし。外を眺める。


水。飲むか。


ペットボトルを取りに行く。


ごく。ごく。


ふぅ。


静か。


また。視線は外に。


遠いな。


ふふっ。


少し笑う。


つぶやく。


誰も居ない。


何処だろ。ここ。


水。


もういいや。


はあ。


ベッドに横になる。小さくなって。


一人。


病室。


一人。





第2話。スマホ。




スマホ。


無い。


覚えて無い。


眠剤か。


少しつぶやく。


いつものことか。


諦めのため息。


深夜。


エアコンの音だけが響く。


スマホ。


まあ。いいか。


つぶやく事も出来ない。


ベッドから立ち上がり水を少し飲む。


ふう。


だるい。


いつものこと。


コップを置く。



スマホを見つける。


つぶやく。


病室にはエアコンの音だけが響く。


一人。


深夜。

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