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ヘテロフォニー  作者: 千成いなせ
6/7

朝のドタバタ

ピピピ……ピピピ……

アラームの音で目が覚める。時間は丁度、午前六時をまわった所だ。

欠伸をしながらも布団から出る。

本来ならもう少し寝られたのだが朝の準備があるので早い。

洗面所で顔を洗い、鏡の前で気合を入れる。

目の前に並べられた数種類の化粧道具とウィッグを眺めて溜息をつく。

数ヶ月まで自分がこんな事をするなんて考えてもいなかった。

もう一度、溜息をつきながらも身支度を整えいく。こればかりは何度やっても慣れる気がしない。


「これでよし」

鏡に映る自分の笑顔が酷く歪に見える。


鏡を見ながらチェックしていると琴恵(妹)が起きてきた。

「ふぁぁああ~おはよう。おにぃ……お姉ちゃん」

「前にも言ったけど、言い直さなくてもいいから。後、朝ご飯の準備しとくから早く着替えてきな」

「覗かないでね」

「覗きません!」

一辺して真剣な顔になって

「何があったかは聞かないよ。いつか話してくれるって信じてるから」

「ああ、その時はちゃんと話すよ」



二人で朝食を食べ、食器を台所に持っていく。

「後片付けは任せてもいい?」

「別にいいけど、どったの?」

「先生に教科書貰わないといけないから今日は早く出ないといけないんだ」

「任せてといて」

「戸締りもしっかりするんぞ」

「分かってるよ。頑張ってね。お兄ちゃん」

「お前もな」


玄関先で満面の笑みで手を振る妹に見送られながら、早めに学校に向かった。


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