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深すぎた絆

作者: 黒岑竜一

これだけのあらすじで見てくれた人に感謝します。

ちょっと変わっている恋愛?小説なので御容赦下さい。

―何時までも君を守る、だから・・・

何だっけな、この後・・・


『起立! 気をつけ!』


俺の名前は萱野貴之かやのたかゆき15歳になる。

稜央りょうおう学園高等部の1年生だ、部活動には入っていないが普通の高校生だ。


『礼!』


そして今、俺の右隣の席に座っている・・・


「今日も一日頑張ろうね、貴之」


柔らかな笑顔で俺を励ましてくれる彼女こそ河野沙耶かわのさや、俺とは幼馴染みの関係になる。 彼女は昔から不思議だった、気になることやかまって欲しいときにやたら話しかけてくる妹みたいな存在だった、中学の始めまでは・・・


「どうしたの? 具合悪いの?」


俺は顔を彼女からそらして右手で大丈夫のサインする。

素直に本当の事を言えば済むものを3年間も歯がみしなければならなかった、それは俺が小心者だったからだろうか。


「・・・ねぇ、私の話聞いてる?」


俺は慌てて彼女の話に耳を傾ける。


「今日の予定なんだけど放課後空いてる? 一緒に買い物でもどうかなって?」


俺は授業中なので静かに頷いて答える。


「じゃあ放課後校門前ね」


俺は口パクで「わかった」と彼女に伝える。

彼女はそれに対して小さく笑う、俺にはちょっと明るすぎた。


ー◆ー


『で、あるからして~』


今日最後の授業、先生の話は全く入ってこない。 それ程、彼女の笑顔が脳裏をよぎる。

スーパーに行くんだし今日のご飯は何にしようかな? 俺はそんな事を考えつつ時が来るのを待った。


『礼!』


ようやく終わった、気持ちが高ぶった時はどうして時間が過ぎるのが遅いのだろうか、これも相対性理論と言うやつで説明出来るのだろうか? きっとエジソンもこの気持ちからたどり着いたのだろう。


「ごめんね、待った?」


少し遅れて来た彼女は息をあげつつお詫びをしてきた。

俺はそれに対し「待ってないよ」の意を込めたサインをする。


「それじゃあ行こっか、貴之」


彼女は右手で俺を手招き、スーパーへと歩を進める。


「貴之は今日、何を作るの?」


そういえば決めて無かったな、俺はとりあえず特売の卵を手に取る。


「あ! わかった! オムライスね」


オムライスか・・・ 、しかし余りは洋食は作り慣れていない、実家の手伝いでも和食以外作った事はほとんど無い。

でもまあ、挑戦してみるのも良いだろう。


「でもオムライスってどう作るの?」


彼女の疑問に俺の顔が青くなる。

俺はとりあえず「何とかなるはずだ」とサインをする。

・・・きっと何とかなるはずだ。


ー◆ー


「美味しかったね、貴之」


俺は彼女の言葉に対し笑みと頷きで返すと彼女も笑顔で返す。

ものの一時間だとしてもこの笑顔を見るまでに随分時間がかかったと思ってしまう。


「もうこんな時間だし、そろそろ帰るね」


僕は彼女から帰ると言う言葉を聞いたからか「待って!」と制止をかけこの三年間の歯がみし続けた思いを思い切り叫んだ、悩む事を終わらせたかったからだ。

でも、彼女の答えは・・・


「・・・ごめんね、訳があって付き合えないの」


僕は彼女にその答えの理由を聞いた。


「貴之とは幼馴染みでしょ? だから家族の様に見えちゃってね・・・」


僕はその理由を聞いて初めて幼馴染みという関係を恨んだ。



ー何時までも君を守る、だから・・・ 君も傍に居てくれないか?

ーうん、貴之とは家族だもん! 絶対に離れない!

ーああ! 血がつながって無くても俺達は・・・・・・



僕にとって思い出したくない確かな理由、家族同等の絆それゆえの恋人の否定。


「家族か・・・」


僕は昔の自分の言葉を口に出し深く後悔していた、絆と言うものは深すぎるとなれない関係があるということに。

ふと思った事を書いていたので割とグダグダなシナリオです。

フリーのノベルゲームのオマケの一つで書きました。

何かアドバイスがあったらお願いします。

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