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魔神が行く異世界大蹂躙  作者: 夜桜
四章 王都学園編
32/82

VSベルゼブブ

何か最近だんだんと1話の話が短くなってしまっている……

魔力砲(仮)が着弾する寸前、俺は魔力砲(仮)とミロガス王国の間に入り、片手を構えとある魔法を発動する。


捕食(プレデター)


俺の掌に魔力が収束し、黒い穴が現れた。

現れた黒い穴にベルゼブブの魔力砲(仮)がぶつかると、魔力砲(仮)はその穴に吸い込まれるように消えた。


「なんだと⁉︎」


ベルゼブブはまさかこの魔力砲(仮)が止められるとは思わなかったらしく、驚愕に顔を歪めた。そこで漸く俺の存在に気付いたようだ。


「貴様何者だ⁉︎」


ベルゼブブの誰何の声に俺は笑みを浮かべながら答える。


「俺か?俺はカズト マガミ。魔神の超越神だ。さてベルゼブブよ、お前に選択肢をやろう。俺にここでボコボコにされるか、此処で降伏して大人しく投降するか、だ」


魔神の超越神と言う所でピクリと反応するが、直ぐに顔に怒りを浮かべ俺を睨み付けて来る。


「貴様が魔神様だと?しかも超越神?吐くならもっとマシな嘘を吐け!」


どうやら俺が魔神の超越神だと言うのが信じられ無いらしい。まあいいけどね。


「なら信じさせてやるよ。さあ俺の実力をその身に刻み込め」


俺はその言葉を最後に【捕食(プレデター)】の能力を発動する。


捕食(プレデター)解放(オープン)


その瞬間、ベルゼブブが放った魔力砲(仮)の数倍の威力を持つ魔力砲がベルゼブブに向かって飛んで行く。


「なっ⁉︎」


咄嗟にその場から飛び退く事で何とか避けたが、その魔力砲は天にある雲を貫き、空の一部に穴が空いたように見える。


ーーーーーーーーーー

捕食(プレデター)

大気に存在する魔力や、相手が放って来た魔力を捕食し、自らの力に変える魔法。また、捕食した魔力を自信の魔力を上乗せし相手に返す事も出来る。

和人の魔力を上乗せすると、その威力は数倍にもなる。

闇の(ブラックホール)の上位互換。

ーーーーーーーーーー


「よく避けたな。あの魔法が直撃してたらお前でも一撃で戦闘不能だったぞ?」


俺は不適に笑いベルゼブブの反応を見る。


「くっ、【闇の炎(ダークネス・フレイム)】」


ベルゼブブが両手を此方に向けて黒い炎を放って来る。闇属性最上級魔法と火属性最上級魔法の混合魔法「闇の(ダークネス・フレイム)」。その炎は触れた物全てを燃やし尽くすまで消えない。だが、魔法を根幹から無効化してしまえば全てを燃やし尽くす炎でも関係無い。


「その程度で俺にダメージを与えられるとも?【ブレイク】」


無属性中級魔法の「ブレイク」。この魔法は込めた魔力よりも小さい威力の魔法を根幹から破壊し、無効化する魔法。通常は初級魔法程度の威力の魔法でさえ使えるか怪しい魔法だが、そこに馬鹿げた魔力量を誇る和人の魔力が加わったら、これは最強の魔法になる。和人が本気で魔力を込めれば神級魔法さえも無効化出来るのだから。


「なんだとっ⁉︎」


本日何度目か分から無い驚愕に顔を染め、和人を凝視して来るベルゼブブ。和人は男に凝視されて悦ぶ特殊な性癖は無い為、その視線に嫌そうに眉を顰める。


「これで分かったか?ベルゼブブよ。お前じゃ俺に勝て無い。いや、触れる事すら出来無い。さっさと負けを認め降伏しろ」


「まだだ!確かに貴様は強い、それは認めよう。だが最後に勝つのは私だ!」


その瞬間ベルゼブブの纏う魔力が急激に上がった。それは魔力量だけで無く質までも先程とは比べ物にならないくらい強大な物になっていた。


「くははははっ!貴様もこれでお終いだ!私の前に立ち塞がった事を後悔しろ!」


目の前のベルゼブブの姿は、今までの美丈夫な姿に、蝿の翅が生え、額からは触覚なような物が生え、その瞳は虫のような複眼となった。一言で言うと気持ち悪い。


「気持ち悪っ⁉︎」


和人の心からの叫びだった。


***


マスターに指示された結界を街の周りに張り、次の指示の雑魚の殲滅に向かおうとしたら、マスターの居る方向から巨大な魔力を感じた。

詳しく探って見ると、その魔力は先程魔力砲を放った存在と同じ物であった。


「この魔力……私の実力でも負けはしないが少し手間取るな……」


だが少し考えた後、先程と同じ方向から件の巨大な魔力を大きく上回る魔力を感じた。


「この魔力はマスターか……どうも意図的にでは無く、感情によりついって感じがするな……どれ」


私は目に魔力を集中させ、マスターが居る方向を見る。すると、私の視界にマスターが入って来る。うむ、やはりいつ見てもかっこいい姿だ。いかん、疼いてしまう。

そんな事を考えながらマスターの視線の方向を確認すると、そこに見えたのは美丈夫な顔立ちに触覚を生やし、背中から虫のような翅を生やした複眼の生物が居た。


「気持ち悪っ⁉︎」


つい私も叫んでしまった。恐らくマスターもあの姿を見て感情的になってしまったのだろう。私は今見た存在を忘れる事にして、マスターと”何者か”の戦いの差中街に向かって進軍して来る雑魚共の殲滅に向かった。


次回は生徒や教師等の第三者視点の話を予定しています。

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