和人の力
かなり暴走しました。しかし後悔はしていない!キリッ
「えっ?えっ?本当に行ってくれるの?ねぇ本当なの⁉︎」
「くどい。行くと言ってるだろうが。てかお前キャラ崩れてるぞ」
「いや、さっきまでは威厳保つ為にあんな口調だったけど、本来はこっち」
なんと……こいつは実年齢は俺の何百倍、いや何千倍以上も生きているはずなのに、素だとそんなもの関係無いと思えるくらいに話安い。あの世界で絶望を感じてから今まで女子との会話は必要最低限しかして来なかった俺には、こいつのこの性格は、正直助かる。
「おい女神、はしゃぐのはそれくらいにしてさっさと向こうに送れ。それが目的だろ?」
俺は今だにはしゃいでる女神に、さっさと送れと伝える。
「あっごめん!ちょっとはしゃぎ過ぎちゃった!後女神じゃなくてレディア!呼びやすいようにレティでいいわ。それと送る前にちょっと貴方に力を授けないといけないから今から渡すわね」
「力?」
気になったら聞く。これが日本人。
「そっ今のままじゃ向こう行ったら直ぐ死んじゃうからね。折角力になってくれるのに送って即死亡とかなったら目も当てられないわ」
なるほどな……確かに送られて即死亡とは笑え無い。
「了解した。早くしてくれ」
「任せて!私から授けるのは力そのものではなく、貴方の向こうの世界での潜在能力を全て開花させてあげる」
そう言って女神改め、レティは俺に手を翳してなにか呪文を唱える。
「『彼の世界の力を発現させる種よ、我が前に発芽せよ、開花せよ、彼の者の力を我が前に引き出したまえ』
【魂の開花】‼︎」
その瞬間俺の中に何かが生まれ、そして俺の体に全て吸収された。
「これで貴方も私の世界でも生き抜けるはずよ、頭でステータスって念じてみて。私からのサービスで観れる様にしたから。これは貴方だけの能力よ」
俺はレティの言う通りステータスと念時てみた。その結果・・・・・・
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名前:カズト マガミ 17歳
種族:魔神(超越神)
生命力:測定不能 / 測定不能
魔法力:測定不能 / 測定不能
力:測定不能
守:測定不能
速:測定不能
魔:測定不能
スキル:「思想魔法」・・・自分の知識にさえあればどんな魔法でも使用可能。オリジナル魔法も可
「全適性」・・・全ての魔法に適性を持つ(得意不得意あり)
「神の知識」・・・己が存在する世界のありとあらゆる知識を望むままに得る事が出来る。
技能:「特神眼」・・・自分より格下の存在に限り、全ての情報を確認できる。知っている場所を自由に視認することが可能。固有技能
「特魔眼」・・・瞳に魔力を込めながらイメージした事柄を起こす事が可能。固有技能
「超絶回復」・・・どんな深手を負っても、意識すれば完全に回復が可能
「念話」・・・どれだけ離れた場所にいても相手をイメージすることで会話することが可能
称号:「超越者」・・・己が存在する世界の全ての存在を超越した存在の証明。発動させることにより、ありとあらゆる存在を無条件で跪かさせる事が可能
「絶望の王」・・・絶望を深く深く知った者証明。意識して発動させることにより、自分より格下の存在の意識を絶望の底に落とし入れる事が可能。絶望の深さは任意で調節可
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・・・ナニコレ?
「どう?自分の能力をきちんと把握することが出来た?」
レティは楽しそうに聞いてくる。本当に楽しそうだ。
で、俺はというと、
(あれ?これって確か潜在能力を開花させたんだろ?魔神の超越神って俺人間ですら無くなってるんだが……なんだこれは……?これが俺の潜在能力なのか?てか全てのステータスが測定不能とか訳分からねぇよ)
プチパニック状態だ。
「おーい和人ー。おーいってばー!もう無視しないで!」
「痛っ」
プチパニックに陥ってると、痺れを切らしたレティに蹴られた。咄嗟に痛っと言ったが、全くダメージになってない。精々衝撃が来たって程度だ。
しかしそれだけでも俺の意識を戻すには十分だ。
「はっ!?俺は今まで何を!?」
「和人までキャラ変わってるよ?さっきまでのクールはどこ行った?」
「悪い…ちょっと自分のステータスを見て驚いていたんだ。それと俺は別にクールじゃないぞ。さっきまではまだ警戒してたんだ」
「やっぱり結構凄かったんだ?私の目に狂いは無かったようね。とゆーか警戒心高過ぎだよ」
笑いながら無邪気にそう言うレティ
(そういやレティのステータスはどうなんだ?神眼で確か観れたよな?しかし自分より格上は見え無いんだったな……神様だしどうなんだ?)
何と無くそう思いレティを特神眼で見てみた。
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名前:レディア 24352歳
種族:闇女神
生命力:87600000 / 87600000
魔法力100000000 / 100000000
力:4500000
守:3800000
速:7000000
魔:84500000
スキル:「神闇魔法」・・・自分の知識にある闇魔法全てを使用可能
「全適性」・・・全ての魔法に適性を持つ(得意不得意あり)
「召喚魔法」・・・生物を召喚する事が可能
技能:「神眼」・・・知っている場所を自由に視認することが可能
「念話」・・・どれだけ離れている場所にいても相手をイメージすることで会話することが可能
称号:「闇を極めし者」・・・全ての闇魔法を使用可能であることの証明。闇魔法の威力を上げる(常時発動)
「憤怒の女神」・・・他の神に対して激しい怒り、怨みを持っている事の証明。対象の神との邂逅時、ステータス倍
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普通に視えたな。まあ薄々気付いてはいたが、称号に「超越者」ってのがあった時から気付いてはいた。でも実際視るとマジかよ……ってなってしまう。流石神ってくらいのステータスはあるけど、あのステータスを見た後ではなんともな……
俺が再び迷走していると、レティからまた蹴りが飛んで来て現実に戻される。
「もう!話し聞いてってば!」
「悪いな…また考えごとしてたみたいだ。で?何だっけ?」
「だからステータスの話!教えてって言ってるの!ずっと無視するとか貴方一応神である私に失礼よ!」
レティは声に怒気を纏わせて俺に詰め寄って来る。どうやらずっと無視し続けらたことにご立腹のようだ。まぁぷりぷり怒ってるだけにしか見えないのでただひたすら可愛いだけだが。
(めんどくせぇ……確か超越者の能力で格下を無条件で跪かせられるのがあったな……俺の能力の証明にもなるしレティには悪いけど実験台になって貰おう……)
「レティ」
「何よ?やっと話を聞いてくれる気になった?」
『俺の前に跪け』
俺は「超越神」をレティに対して発動した。その変化は激的だった。
「っ!?な、なにこれ!?体が……動かない……!?」
圧倒的なプレッシャーにレティは憤りも忘れ、和人に跪く。その瞳は驚愕と怯えに彩られ、額からは汗が滝のように流れ出ている。そこにあるのは、ただ絶対者に対する恐怖だけだった。
「ふむ、実験は成功だな。レティ顔を上げていいぞ」
「動ける……な、なんだったの今の……」
さっきまでの態度は何処へ行ったのか、レティは起きた事が理解出来ずただ呆然としていた。そしてやがて一つの可能性に気付いたのな、恐る恐る俺に訪ねて来た。
「あ、あの……か、和人……様は超越神様だったんですか?」
「ん?まあな。でもお前の能力開花で目覚めたっぽいから、”だった”って言うのは違うがな」
「そんな……適当に魂の力が強かった人を選んだだけなのに、よりにもよってその人間の潜在能力が超越神だったなんて……人間から神になるのだって、一生かけてもほぼ不可能に近いのにその更に上の超越神になるなんて……」
何かレティが何かぶつぶつ言っているけど、まあ大丈夫だろ。
「レティ安心しろ。お前の復讐はきちん完遂させてやる。だから一先ずはお前等の世界に跳ばしてくれ」
「えっ!?手伝って頂けるのですか!?」
驚くレティに向けて一つ頷いてやると、それだけで安心したのか、さっきまのレティは何処行ったとばかりの笑顔で俺を転移させる魔法陣を構築しだした。言葉が敬語になっているのは恐らく今の俺の正体を理解したからだろう。まぁ特に言葉遣いにこだわりがあるわけでも無いし好きにさせておこう。
「ありがとうございます和人様。レディアは幸せ者です。では私達の世界”アナザリア”へ転移させます。どうかあの憎き神々への天罰を……」
レティその言葉を最後に俺の視界は再び暗転した……
主人公のステータスで暴走しました。だがやはり後悔はしていない!キリッ
因みに主人公に埋れましたが、レディアのステータスも完全に化け物レベルです。和人が異常なだけです。