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魔神が行く異世界大蹂躙  作者: 夜桜
二章 魔界征服編
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激突‼︎魔神VS神竜

まともな戦闘描写は初めてなので、上手く出来たか自信はありませんが、全力で書いたのでどうか温かい目で見守って下さい。

絶望の森奥地。通常人一人迷い込みすらしない最凶最悪の場所。そんな場所に今二つの影が存在していた。

片方は全長30m余りの巨大な竜。もう片方は身長180cm程の黒髪黒眼の青年。


「この辺りなら場所もそれなりに取れるし、全力で行けるだろう」


『ふむそうだな…しかし結界を張らないと、私と貴様の争いでここら一帯吹き飛ぶぞ?』


二人はこれから戦う為の場所を選定していた。下手な所でやるとお互いに全力は出せないうえ、加減を間違えると辺りが吹き飛んでしまう。これはそれ程の力を持つ者同士争いなのである。


「まあ結界は二人で張れば問題無いだろう。それより俺はお前の実力が楽しみだ」


『ふんよく回る口だ。そんな余裕で大丈夫なのか?私は強いぞ?』


お互い軽口を言い合いながら辺りを覆う結界を発動させる。高さ300mに、長さ500mの巨大な結界だ。


「さて、と結界は張ったし、そろそろ始めるかァ?」


そう喋りながら、思想魔法にて一振りの長剣を創り出す。その銘は「竜殺しの長剣(ドラゴンスレイヤー)」。竜族に絶大な威力を発揮する伝説の武器だ。


『「竜殺しの長剣(ドラゴンスレイヤー)」か……厄介な物を使いおって…』


その剣を見て冷や汗を流す神竜ヴェルフェン。


「本気で殺り合うのは初めてでなァ…こんな機会に出し惜しみなんかしたく無いんだわ」


『まったく…それを喰らったら流石の私も痛いぞ?・・・まあよい、その方が楽しめるからな。神々に敗れてこの地に落とされてから本気出す機会なんか私も無かった…久々に本気を出せるなら、そのくらいの武器は使って貰わないと、やり甲斐無い……』


お互いに不吉な笑みで語り合い、次の瞬間、お喋りはもう終わりだと言わんばかりに身体から魔力と神力を発現させ、お互い睨み合う。


「さあ行くぞヴェルフェン!お前の力を見せてみろ!」


『それは此方のセリフだなカズト!私を失望させるなよ!』


二人のその言葉を最後に、辺りに轟音が響き渡った。

二人の攻撃がぶつかり合ったのだ。


「さあ!飛ばしていくぜ!」


『それは此方とて同じ!』


和人が剣を振るうと、同じ軌道でヴェルフェンもその巨体からは想像出来ない速度で爪を放って来る。

和人の剣が加裂架気に放たれ、ヴェルフェンの首を叩き斬らんとするが、ヴェルフェンは軽やかに身を躱し、即死の攻撃を避ける。その際に自らの巨体を半回転させ、遠心力を使いその巨大な尻尾を和人目掛けて振り下ろす。


「あっめぇんだよ!」


振り下ろされた尻尾を空いていた片手で受け止め、身体強化魔法で強化した腕力に物を言わせて、ヴェルフェンを投げ飛ばす。


『……っ⁉︎』


流石のヴェルフェンもこれには驚いたのか、目を見開き急いで背中の翼をはためかせ空中で急停止する。

その隙に和人は魔法を唱え、その絶大な威力を持つ魔法をヴェルフェン目掛けて放った。


「【紫電】」


紫色の雷がヴェルフェンに向かって飛んで行く。ヴェルフェンは回避は出来無いと判断し、翼に魔力を纏わせその巨体を覆う様にして紫電に耐える。


『ぐっ……ぅぅう…』


和人の放った紫電は、ヴェルフェンの翼に阻まれ、その体を傷を付ける事は出来なかったが、その余りにも強大な威力を持つ魔法に、ヴェルフェンの翼はボロボロになっていた。


「っち!やっぱり固いな!」


『よく言うわ!今が直撃していたら流石の私も危なかったぞ!』


「雷の速さで進むアレを止めらただけでもすげーよ!やはりお前は面白い!」


再び激突し合う両者の顔には、本気で戦える相手との出会えた事による歓喜が張り付けられていた。


「これでも喰らえ!【火炎旋風(ファイヤストーム)】」


『負けるか!【水氷の吐息(アイシクルブレス)】」


炎の竜巻と水と氷のブレスがぶつかり合い、両者の周りは炎が燃え上がり、水が固まり氷が張り付き、その場だけ温度が急変動を起こし、あたかも世界の終焉を見ているようだった。


戦闘は苛烈を極め、和人の手には新たな長剣が握られており、ヴェルフェンが繰り出したブレスを受け止め、跳ね返し、もう片方の手に握られている「竜殺しの長剣(ドラゴンスレイヤー)」で斬りつけた。その瞬間ヴェルフェンの体がぶれ、巨大な尻尾で和人を叩きつけた。


『グアッ……⁉︎』


「かはっ⁉︎」


斬りつけられたヴェルフェンは痛みに呻き、尻尾による一撃を受けたカズトは口から血を吐き出し、痛みに顔を顰めた。


「クッ…クククッ!アーハッハッハッハッハ‼︎」


『グッ……ククッ…クアーハッハッハッハ‼︎』


お互いの一撃がお互いの致命傷となる中、二人の顔に張り付けられているのは先程から変わらない歓喜。

全力でぶつかり合える初めての相手に対し、怒りや恐怖などでは無く、喜色を浮かべ、ただ相手を認め笑い合った。しかし、そのそんな争いにも終わりは来る。


「よおヴェルフェン……そろそろお互いキツくなって来たんじゃねぇか?ここらでお互いに全力の攻撃を撃ち合って、最後に立っていた者が勝利といこうや」


『クククッいいだろう…私の本気の一撃をカズト、貴様に見せてやろう……』


そう言ってヴェルフェンは空に飛び上がり、空中で停止してなにやら力を込め始めた。


「いいねぇ…本当の本気の一撃って感じがするぜ……」


そう呟き、和人も魔法の詠唱を始める。


「さあ見せてくれよヴェルフェン!お前の全力を!」


『ああ見せてやろう。私の全力を!だからカズト!貴様の全力も見せて貰おう!」


刹那、二人から強大な力の奔流が溢れ出し周囲を埋め尽くす。


「【終焉の虹(セブンズ・エンド)】‼︎」


『【神竜の吐息(ゴッド・ドラゴンブレス)】」


二つの強大な力がぶつかり合い、二人が張った結界までも揺るがす絶大な衝撃が辺りを走る。

その時は一体何分だったのか…あるいは何秒だったのか…辺りを埋め尽くしていた力の奔流が収まった時、その場にいたのは、ボロボロになり、膝を付く和人だった。


「くっ……ハァ…ハァ…何つー威力だったんだよこれ……」


悪態を付く和人はその言葉とは裏腹に、かなりキツそうだった。


「ハァ…ハァ…だけど、俺の…勝ち、だなヴェルフェン……」


和人の言葉と同時に、巨大な物体が空から落ちて来て、辺りに轟音を響かせて着地した。

この瞬間、太古の昔神々と争いを起こし、数多の神々をその強靭な身体と強力な能力で屠った神竜ヴェルフェンは魔神カズトに敗れ去ったのであった………

和人が途中から使って剣の名前は「未鏡の剣」と言う名前で、僕が考えたオリジナル武器です。

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