クリスマス 〜生徒会の初クリスマス3〜
12月21日 AM6:00
俺は目が覚めた。
隣にはスヤスヤと寝ている少女が…
あ、そういや一緒に寝たんだっけな…
俺は起こさないように、そ〜っと起きる…
腕枕をしていたせいでものすごく、腕が痺れている…
朝飯作ろう…
30分程度で朝飯を作り終える
さて、いつまでも寝ている妹を起こすとしますか…
『ことり〜、朝だよ』
こ「…ん……おにぃ…ちゃん?」
『おはよ、ことり』
こ「そういえば、お兄ちゃんの部屋で寝たんだっけ…」
『朝ご飯できたよ』
こ「なぁに?」
『ことりの好きな、フレンチトースト』
こ「やったっ♪♪」
寝ていたベットから飛び跳ねるように降りるのかと思いきや、俺に向かって……………
俺の首の後ろに腕を絡める…
『朝から、抱きつかれるのは結構ハードだな…』
そして、俺たち兄妹揃って朝飯を食べる
こ「うまっ♪♪うまっ♪♪」
『そりゃ、よかった』
そして、仲良く
こ『ごちそうさまでした』
こ「じゃあ、そろそろ戻るねっ」
『はいよ、また後でな』
こ「うんっ♪♪ばいば〜い」
ことりは跳ねるように俺の部屋から出ていく
そんな彼女の姿を見て、改めて思った…
誰かとクリスマス会…
考えたこともなかった…そもそも、中学の頃なんて、人との思い出というものがあまり存在しない…
なぜなら、それほど人と関わることを好んでもいなかったし、興味もなかった。
そんな俺が…
『クリスマス会ね…』
人生、初のクリスマス会であるから、自分の感情がよくわからなかった…しかし、1つ、ふと思った…
“楽しみ”
こんな気持になるとは…
想像もしてなかった…今では、あいつらを…人を好んでいるのかもしれない…今までの俺では、有り得なかった
…俺も、随分と変わったな……
その日の学校
茉「はぁ~い、みんなぁ~、明後日は終業式です」
山川 茉莉子。20代だと思う…。クラスのみんなから、ものすごく好かれている。2年S組の担任
ク「いぇーーーーーーーーーーーい!!!!!!!!」
と、クラスみんなは喜ぶ。
(全く、賑やかなクラスだな)
と、思っているとーーー
綾「今年も終わりかぁー…早かったねぇー…」
『そーだな…』
先生からプリントが配られる…部活の日程だ。
この1年、俺はとてつもなく大変だったはずなのに、それが苦という感情は、あまりなかった。
綾「冬休みは、忙しくなりそうだね…ハァー」
『いや、普段からちゃんとやっとけば、ここまで忙しくはならないんだけどな…』
綾「でも、その生徒会がうちの良さでもあるじゃん」
『まぁーな…』
(みんな仲良く、楽しんで活動する…凄くいいことだ)
茉「あ、生徒会の人の日程を配るから、生徒会の人だけとてねぇ〜」
俺の手元にプリントが届く
(……さっきの言葉、前言撤回だぁっっつ!!)
綾「やったー♪旅行だー!♪♪」
『オイオイ…忙しくなるっていってなかったっけか?』
綾「うん…だって、旅行いくし、忙しくなるでしょ?」
『あ、はい…』
(( 」゜Д゜)」オーイ!この学校だいじょぶかぁー!!!)
『まともにやるの最終日だけじゃん…それに、うちに泊まるってなんだよ…』
綾「そんなの、達也ん家に泊まるってことでしょ…そんなんもわかんなかったの?大丈夫?」
(わかんねぇーよっ!!つーか、わかりたかねぇーっっ!!しかもなんだ、大丈夫って?お前らの頭が大丈夫って聞きたいわぁっ!!)
そして、あっという間に放課後の生徒会。
『どーゆーことだよ会長!…なんで泊まるとこ俺ん家なの?うちは宿じゃねーぞっ!』
く「(・◇・)?」
『え、いや、なんで「うそ?違うの?」みたいな顔してんの??!!』
く「違うの?」
『違うの』
く「(・3・) エェーいいじゃん」
『んじゃ、それは保留としても…もっと真面目に生徒会活動しよう…』
く「じゃあ、達也は、この環境が嫌なの?」
『い、いや、嫌いじゃない…嫌いじゃないけど、もう少し、な?』
く「…」
『…ったく、わーかった、こうしよう…俺ん家に泊まりに来ていい…その代わり、もう少し真面目にやろーぜ、会長』
く「う、ん…」
『別に、真面目にやったって、今まで通り変わらねぇーよ…今まで通り、お茶飲んで、ケーキ食べて、いっぱいお話する…それに、やるべきことを足すだけだ…なんも変わりゃしねーよ…それじゃ、だめか?』
く「ううん、いい…凄くいい!!♪♪」
『そっか…なら、これから頑張っていこーな…会長のサポートは、副会長の務めだから…』
俺は何となく、会長の、くるみの頭を撫でる。
普段なら、撫でるなとかいって突っかかって来るはずなのに…まぁ、こーゆー会長も悪くないか…
すると、ガチャと扉が開く。
『「「…あ…」」』
と、2人しかいなかった部屋に3人の声が重なる。
愛「超、何してるんですか?」
少しは、平和な生徒会になると思っていたが、まだまだ先のことのようだ…