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せーとぉかいっ!  作者: 『 』
2/3

クリスマス 〜生徒会の初クリスマス2〜

12月20日


俺は、部活終了後、寮に戻ってきた。

『あ〜、疲れた...』

と、カーペットの上に寝転がる....


俺は、生徒会室からでる時に浮かんだみんなの顔を思い出していた。


(なんで、あんな顔すんだよ...)


『ったく、しょーがねぇーな...』


そう言って、俺は一人の女性に電話する。


『もしもーし、楓花さん?』


紀伊 楓花。俺の母親だ。


楓「どーしたのー?」

『実は、クリスマスパーティー家でしたいらしいんですよ....そこでーーー』

楓「いいわよー」

『さんきゅ』


そして、某SNSアプリの生徒会グループに

《俺の部屋に集合》

と、うつ。


すると、数分で全員集まった。


はぇーな...。暇過ぎだろ...。


く「なんで、私達を呼んだの?」

『ゴホン…俺ん家で、クリスマスパーティーやるぞ』

全「え?」

咲「ホントにいいの?」

『ああ、いいよ』

綾「忙しくて、駄目なんじゃないの?」

『それを条件にだ…』


再び、全員の頭にハテナが浮かぶ


『クリスマスは忙しい…だから、俺ん家で働かないか?…その日だけ…終わったらクリスマスパーティー…という条件付きで構わないならいいぞ』


すると、みんなの顔がぱぁっと明るくなり、一斉に話しかけてくる。


く「いいの!!??」

こ「みんなでおしごと…」

愛「達也…超グッジョブ」


ったく、わかりやすい奴らめ…


『まぁ、その様子だとOKってことでいいんだな?』

全「もちろん(です)!!!!!」


そして、みんな明るい顔をしながら俺の部屋からでていった…


『…なんで、お前は、いんの?』

こ「ホントに大丈夫なの?」

『あれ、意外だな…お前なら喜んで抱きついて来るかと思ったのに』

こ「…こ、ここここの歳でそそそそんなことするわけ」

『家だと、いつも抱きついてる娘が何を言う…』

こ「そ、それは…」


ギュッ


『…結局、抱きつくんかい…』

こ「べ、別にコレは好きでやってるわけじゃないんだからねッ!」

『…の、割りには口元にやけてますよ〜....』


何を今更恥ずかしがっているんだ、コイツは…


こ「ホントに大丈夫なの?…お兄ちゃん」


1度、離れてもらえるとありがたいんだが…


『あぁ、楓花さんにも聞いた』

こ「お母さんに?」

『あぁ…だってあんな顔されちゃ、動かないわけにもいかないだろ』

こ「さっすが、お兄ちゃん!!愛してるぞーー!」

『ハイハイ…どーも』


........................................


『いい加減、離れてもらえるとありがたいんですが』

こ「…お、お兄ちゃんは、ことりのこと嫌いなの?」

『いや、夕飯をだな…』


…全く…俺自身にあきれる…


『嫌いなわけないだろ…こんな可愛い妹を嫌いになるわけない…自慢の妹だよ』

と、ことりの頭を撫でる。

こ「えヘヘへへ/////」

『だから夕飯作る間、ちょっと待っててな』

こ「はぁ〜い!」

『よし、いい子だ』


俺の部屋は結構豪華である…キッチン、トイレ、寝室、それから、浴室まである。まぁ、一応トップ1であるから、その特権だ。


俺は、当たり前のように夕飯を作る…いわゆる、家庭系男子…まぁ、自覚はないが。

両親を見ていたらいつの間にかに覚えていた。作り始めるようになったのは中学1年の頃だ。

部活など、一切やらず、友達とも遊ばず、家の手伝いをしていた…それが当たり前であったし、苦でもなかった。

しかし、高校に入ってから、ずいぶんと性格が変わった。

まぁ、それに関しては、生徒会メンバーや、部活のメンバーに感謝しなくてはいけない。

最近では、人と関わるのが当たり前になっている。

他の奴らからすれば当たり前のことだろうが。

一番、俺を変らせてくれたのが、こいつなんだろうな…


『よし、出来た』


その、少女は笑顔でかけよってくる。


こ「わぁ!ハンバーグぅ~!!!」


『ありがとな…』


こ「ん?何がぁ~?」

『あ、いや、何でもない…ことり、ハンバーグ好きだもんな~』

こ「違うよぉ~…お兄ちゃんが作るハンバーグが好きなんだよ~」

『そっか…ありがとな…さ、あったかいうちに食べよ』

こ「うん!…今度は、ことりがお兄ちゃんのために作るね♪」

『…お、オレと一緒に作ろうな....』

こ「はぁ~い」


我が妹の料理…一度だけ食べたことがある。


…死にかけた…。


見た目は、半端じゃなくうまそうなんだ…しかし、一口食べると…

これ以上は、やめておこう…


こ「やっぱ、美味しいね♪」

『そう言ってもらえると、作ったかいがあるよ』

こ「明々後日、終業式だよね〜」

『そうだな…その後、俺は買い物行って、店の手伝いだ』

こ「買い物って、クリスマスパーティーの?」

『あぁ…プレゼントをな』

こ「…」


ことりから、ものスゴイ視線を感じる…


『…ことりもくるか?』

こ「いいの!?」

『いいよ』

こ「さすが、お兄ちゃん♪♪」


と、まぁ、こんな感じで飯を食べきり、食器を片付けていると…


こ「いいよねぇ~、お兄ちゃんのお部屋」

『なんで?ことりと変わらないだろ?』

こ「だって、お兄ちゃんの匂いがするぅ~♪」

『…俺が使ってる部屋だしな…』


食器を洗い終える…


『そろそろ、自分の部屋に戻りな…俺、風呂入るから』

こ「えぇ~~…ことりも入るっ!!」

『兄妹だからって、流石にそれは駄目だろ…』

こ「えぇ~…ことりは、気にしないよ~」

『はぁ〜…ことり…お前も、年頃の女の子なんだから、そこは、ちゃんとしような…』

こ「…はぁーい……」

『よし、いい子だ…んじゃあな』

こ「バイバイ、お兄ちゃんっ!!…また、後でねっ」

『ハイハイ…』


俺は、40分程度で風呂を済ませ、リビングに行くと…


こ「あ、お兄ちゃん、遅かったね〜」


当たり前の様にソファーに座っている…

どうやら、ふ風呂だけ済ませ戻ってきたらしい…


『とりあえず、頭を乾かせ…』

こ「やってぇ」

『…ったく、こっちこい』


ことりが俺のもとにきて、俺は、ドライヤーをかける


『んで、なんでまた来た…』

こ「フフフ…」

『まさか、な…』

こ「お…」

『お?…やだよ…やめてよ……』





こ「泊まりぃ〜〜っっ!!」





『…やっぱり、か…………』

こ「いいでしょっ♪いいでしょっ♪」

『…さっきも言ったろ〜…ことりだって、女の子なんだから…な……さぁ、乾かし終わったから戻れ…』

こ「…まだ、ちょっと濡れてるぅ〜…」

『ったく…』


それから、数分乾かした。


『よし、これでOK』

こ「ありがとっ♪お兄ちゃん♪♪」


戻れって言ったからテンション下がると思ったのに…案外、変わらない…というか、高い気もする…


今、何時だ?


ふと、時計を見る


10:00


あぁ、もう10時か…


さて、そろそろ帰らせrーーー……


ん?…10時?…


桜吹雪学園高校校則第21条…10時以降の外出は禁ずる。


本命は、こっちか...!!


やられた...我が妹ながら、やるな……恐ろしい………


俺は、全く…といった顔をすると、ことりは

「二ヒヒ…♪♪」と、してやったり、みたいな顔を見せた…


『今日は、特にすることもないからな…寝ようか…』


さぁ、どうやって寝ようか…………


仕方ない…


『俺は、ソファーで寝るから、ことりはベットで寝ていいよ』


こ「ううん」


と、首を横にふる


こ「こっちで、一緒に寝るよ〜♪♪」

『…マジかよ……』


あ、思わず声に出してしまった……まぁ、この流れでいくと、そうなるだろうなと、多少は予想していたが…ホントにそうなるとは……


こ「早く早くっ♪♪」


ったく、楽しそうだな、ことりは…

その笑顔見てるとこっちまで楽しくなってきそうだ...


『よし、寝ようか…』


1つのベットに男女…お互い、向き合って寝ている…

うーん…異様な光景である……いや、兄妹と考えるとおかしくもないのか?…


こ「久しぶりじゃない?」

『そーだな…昔は、毎日の様に俺の布団に入ってきてたよな…』

こ「懐かしいねぇ〜…ウ〜ン、お兄ちゃんの匂いっ♪」

『そりゃ、俺の匂いするだろ…俺だし…』

こ「前は、腕枕して、抱きかかえてくれたのに…」


なに、この子…まさか、やらせようとしてんの?…腕枕

嘘でしょ…目で訴えるなよ…


何?マジで、やれと?…マジなのか……


俺はさりげなく、腕をことりの頭の上まで持っていく…


こ「ふふっ…ホントに、愛してるぞっ♪お兄ちゃん♪」

『そりゃ、どーも…さ、寝るぞ…おやすみ、ことり』

こ「おやすみぃ〜お兄ちゃんっ♪」



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