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捻くれ者は静かに暮らしたい。  作者: 飽多諦
第一話 鬼憑き四葉
15/17

黒羽四葉は人気者。

今回こそ後日談というか今回のオチ。

やっとこのセリフをきちんと言えて、僕は既に満足だ。もう後日談なんて要らな・・・ああはいはい。きちんとやりますよっと。

黒羽四葉は翌日きちんと学校にきていた。皆、黒羽四葉のことはよく観察しているようで、彼女の顔を見るなり、「どうしたの!?」と殺到していった。ほっといてやればいいのに。いや、寧ろ彼らにそうさせてしまう、彼女の人望には脱帽というべきか。

逆に彼女が、僕に話しかけてくることはこの1週間なかった。おそらくこれから一生ないのだろう。まあ、普通ならこっから虐められるルート一直線なのだが、おそらくそれも黒羽四葉によって回避されるのだろう。ありがたい限りである。

しかし、現実はそんなことは許さなかった。

黒羽四葉が、話しかけてきたのである。そこまでならまだいい。問題はその内容だ。

その内容というのが、

「この前はありがとう。」

人によっては、僕にとっては復讐としかとれない言葉だった。

まあ、無論、僕にクラス中の敵意が向けられた。

やはり黒羽四葉も、完全なる善とは言えないらしく、そうして僕の学校での肩身は、更に狭められたのだった。



      『捻くれ者は静かに暮らしたい。第1話 鬼憑き四葉』完。


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