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捻くれ者は静かに暮らしたい。  作者: 飽多諦
第一話 鬼憑き四葉
12/17

捻くれ者の家庭訪問1

例えば、昨日彼女、黒羽四葉が、僕だけの前に現れたのなら、僕は彼女に何も問いはしなかっただろう。そうだったとしたなら、僕の宛が、少しばかり外れたというだけで、僕が少しだけ、この忌々しい力を行使するだけで片付いた問題だ。

しかし、僕は些か、いや、非常に、異常に甘かったように思う。

何故僕は、木通最中に危害が加わらないと断定してしまったのか。断定できてしまったのか、過去の自分の愚かしさを、とても忌々しく思う。

しかし言い訳をさせてもらうのなら、僕は彼女の恨みの対象は僕であり、僕を好きなだけ殴れば、事は治まると勝手に推測してしまったのだ。

だからこそ僕は、今こそ、黒羽四葉を問い質す。

問題は深刻だ。

木通最中に危害が加わる可能性を、僕は否定できなくなってしまった。

だからこそ、僕は黒羽四葉との決着を着ける。

最悪の場合、彼女を殺害することも厭わない。罪を重ねることも、僕は辞さない。

従って、僕は現在、黒羽四葉と、木通最中と共に、黒羽四葉の自宅前にいる。

何故彼女の自宅になったかと言えば、彼女の、黒羽四葉たっての希望である。

まあ、僕は話ができればどこでもよかったので、別にここには特に追求はしないことにする。

黒羽四葉は、そうして僕らに告げた。

「行こう。」と告げた。

こうして、僕の木通最中防衛作戦(仮)が始まった。


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