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捻くれ者は静かに暮らしたい。  作者: 飽多諦
第一話 鬼憑き四葉
1/17

捻くれ者の自己紹介。

僕の名前は、狐野剃刀きつねのかみそり


捻くれ者だ。


捻くれ者であるが故に、クラスの爆音は憎たらしく思うし、それを楽しんでいる者の心情も理解できない。他人を信頼できる人間は頭がおかしいとも思うし、他人以上の関係者なんて叔父と叔母くらいしかいない。親もいないし、兄弟もいないし、友達もいない。そもそも、好意という感情自体が理解できない。認識したこともない。故に高校では、入学一ヶ月で既に孤立しているし、コミュニティに入る気もない。所詮学生同士の関係なんて上辺だけ。それはそれで心地よいのかもしれないが、そんな薄弱なモノ、いつ壊れるかも分からない。だから最底辺でいい。どこかの殺人鬼よろしく、変動がなければそれでいい。僕は静かに暮らしたいのだ。独り静かに、何者にも束縛されず、かと言って殺人衝動にも襲われず、平穏無事に過ごしたい。徒然なる平穏を望む。平穏を望むなら、どこかのグループに、上辺だけだろうが所属したほうがいいとの意見もあるが、こっちが関わらなければ、嗜虐心を煽らなければ、向こうも僕には関わってこない。そもそもイジメというのは、向こうが相手を虐げるということに悦に浸って、初めて成立しうるのだ。相手を悦に浸らせさえしなければ、逆に向こうに、その行為をすることを不快にさせてしまえば問題ない。よって、僕はいつもクラスの隅で、イヤホンをハメながら黙って、本を読んでいたりする。周りの人間に、高い高い壁を作っている。


と、そんな無駄なイジメ対処法は置いといて。


今回は、初回なのに僕のキャラ紹介がメインだから、それこそお見合いの如く、僕の趣味などを語って行こうと思う。

先程も申し上げた通り、僕の名前は狐野剃刀。平凡な捻くれ者で、先月から高校1年生だ。名前の由来は、実に恥ずかしながら、僕の生まれた時に、狐の剃刀が花をつけていたからだそうだ。今は亡き祖父ちゃん曰く、その花弁の情熱的な赤色と、僕の苗字からピッタリだ!だそうだ。因みに僕は黒髪黒目だ。決して炎髪灼眼とかではない。そしてこの狐の剃刀、有毒植物な上に、彼岸花の類似種である。縁起がいいとは言えない名前だ。。ウチの親は、おそらくそういう知識もなしに付けたのだろう。・・・そうであってほしい。得意科目は国語、苦手科目は理系全般。そもそも、理系科目なんて、将来出ても使わないぜ?因数分解とか、二次方程式とか関数とか、どこで使うんだよ。人間、加減乗除だけできれば、生きてゆけるんだよ。だから僕が数学ができなくてもなんら悪いこともないし、出来ても意味はない。よって僕は、中等教育過程以降の理系科目の授業の廃止を提言しているわけなのだが、世はそんなものは受け入れてくれない。いい考えだと思ったのに。

趣味は、自分で強いと思ってるやつに「NO」と断ってやることと、まあ、前述のことである程度はわかっていただけるとは思うが、漫画やアニメなど、日本のサブカルチャー全般である。狭く浅くをモットーにしている。そうしないと生活費が某アニメのSAN値ばりに、ガリガリ削れていってしまうし、皆さんに豊富なネタを期待させない為でもある。そしてこれも、前述のことで察することは出来るかと思うが、僕は独り暮らしだ。高校入学までは、叔父叔母の家に預けられていたのだが、叔父叔母のまるで邪魔者を見るような視線がキツかった。叔父叔母も、独り暮らしを容認してくれたし、本当にそうだったのだろう。


まあ、現状話せるのはこんなところだろうか。

そして最後に、念の為にもう一度言っておこう。この名前は、基本的に皆さんに覚えていただけないからである。クラスで忘れ去られてるからだろうって?放っておけ。僕は静かに暮らしたいんだ。

では、もう一度言おう。―――僕の名前は、狐野剃刀だ。

グダグダとやっていきますが、よろしくお願いします。

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