表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
作文書いてみました。  作者: 与那城琥珀
1/2

北方領土作文 〜思いを繋いで〜

与那城琥珀です。よろしくお願いします。不定期連載ですが、そんなに数多くは書けないと思います。こんなんですが何卒……

「私はロシア人が好きです」

 その言葉に私は衝撃を受けた。私にはつい先日Aさんという先住民の方にお話を伺う機会が訪れた。旧ロシア、ソ連によって今も尚占領され続けている択捉島、国後島、色丹島、歯舞群島。それらの場所に住んでいた先住民の方の考え方は私が思っているものと全くと言っていい程異なっている。

 北方領土とは働けばその分お金持ちになれる、1万7000人の人が平和に豊かに暮らせる島。

 Aさんによると今、北方領土に住んでいるロシア人の方達はとても明るく、素直で、歌と踊りが大好きなのだそう。ビザなし訪問が許可されていた時、ロシア人の方の家に泊めて貰ったという。逆に自分達を泊めてくれた方達を泊めた事もあるらしい。食事が終わると「キモノ」と、着物を着たがる事もあったという。ロシア人は日本の事を毛嫌いしていると思っていた。日本文化に憧れていると言うのも些か信じられないと思ってしまう程には誤解をしていた。

 昭和20年8月15日に終戦し、その直後の9月2日、軍兵が上陸した。当時北方領土に住んでいた人々はいきなり訳の分からない軍艦が来て、不安と恐怖に染まった。仏壇やタンスなどを漁り、金目の物を貰っていく。そんな怖い思いをわずか5歳で体験したのにも関わらずAさんはロシア人が皆悪い人ではない、悪いのは一部の人間だ、と口にした。私はその考えに私は共感する。団体では一部の人間だけの印象でも、その団体すべての印象になってしまう。だから、悪い人ばかりではない、頭で分かっていても心が受け入れられるかと言ったら難しいところだと思う。恐らく私だったら受け入れられない。

 今、ロシアとウクライナがゴタゴタとした関係になっているのは皆周知の事実だろう。北方領土返還のついての活動は盛んに行われている。だが、現状はロシアとウクライナのゴタゴタがなくならない事には北方領土変換には応じてもらえない、との事。Aさんは北方領土変換にはロシアと仲良くすることが必要だと考えている。それには相当な時間がかかる、とも。

「北方領土はあくまで日本のもの、諦めることは決して許されません」

 Aさんが口にした一言だ。どんなに時間がかかろうとも、自分達が後世に繋いで行くことが出来れば必ず北方領土を返して貰うことが出来るだろう。だから「諦めることは決して許されない」と。私達はまだ中学生、あまり大きく動くことは出来ないけれど、少しでも北方領土返還に応じて貰えるよう微力ながら手助けをしたい。そしてAさんの思いを後世に伝えていこうと思う。いつか帰ってくるであろう択捉島、国後島、色丹島、歯舞群島の、1万7000人の平和で豊かな生活のある未来の島々、人々の為に。

 お読みいただきありがとうございます。何か直したらいい点などがございましたら、誤字脱字報告かコメントで教えて頂けると幸いです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ