某治郎「逃げるなぁぁァ!!プーチン!!責任から逃げるなあァ!」
ハゲは激怒した。必ずやかの邪知暴虐の王を除かねばならぬと決意した。
ハゲには政治がわからぬ。ハゲは、某北の国にある民間軍事会社の創設者である。
地獄の笛を吹き、軍人では行えない軍事行動を行って暮して来た。けれども軍事行動を後方から阻害する邪悪に対しては、人一倍に敏感であった。
「なにっ、退路に地雷を撒かれた?!」
軍事会社であっても軍ではないので簡単に切り捨てられ。
「なにっ、弾薬が届かない???」
第一次世界大戦レベルの、物量がすりつぶされていく戦場において、命にも、否命よりも重い弾薬がないというのは死ねというようなものである。
だから、王様に割と近い奴らに聞いてみた。
「ショイグ!ゲラシモフ!弾薬はどこだ!」
けれども思っていた答えは返ってこず。
近くの奴にも聞いてみた。
「王様は、ハゲです」
なんと王様もハゲであった。
いやそんなことは今どうでもいい。いやハゲと書いてどっちがどっちかわからないか。まあいいや。
前線で頑張って敵を殺してきたのは軍よりも会社である。
いつの間にか軍と民間軍事会社の国内の立ち位置が逆転しつつあることに気付いたハゲは、それまでの不満がぶちあがった。
「明日には行動起こすから、最後にテレビ電話でもしておけ」
そして次の日、ウラアアアアアアアアアア!!!と鬨の声を上げた彼らは。前もって段取りしていたのがよかったのか、抵抗もほとんどなく敵を退けるとまんまと核爆弾を確保した。
そして、その間に王は、「反逆許すまじ」とビデオメッセージを残しながら首都から離脱していた。
尚、つい昨年まで戦っていた相手の王は、首都爆撃されても逃げなかった。
なんだこれ。