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真ん中を歩けない猫

作者: 亜美

どうして猫や犬は道の真ん中を堂々と歩けないのだろうか。


若い頃、酔っ払った帰路によくそんなことを思いながら歩いていた。


タイミングを見計らって走ったのに

そこは赤信号で、

飛び出した猫が悪かったよね、

と諦められてしまうのはなぜ。


立派に外で生きてるのに

哀れな目で見られてしまうのはなぜ。


お腹がすいてるだけなのに

ゴミを漁ってると怒られるのはなぜ。


人間なのに人間に支配されたこの世界で生きてることが、たまに窮屈に感じてしまうときがある。


それでも人としての幸せを求めては、感じてしまう、

わがままで勝手な自分。


猫が羨ましくとも

もし私が猫になったら欲に駆られてあんな風に上手には生きられない

いや、人間のいまも立派には生きていない


もしも猫に支配される世界が存在するとしたら

人は自分の未熟さ汚さ哀れさにいたたまれなくなって滅亡するであろう


わたしは首を咥えられながら連れて歩かされる子猫になりたい




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