俺、足りないところを少し説明した
前回・・・風呂に感動した
朝になってご飯を食べてから相変わらずすることも無いから外に出ている。
学生時代だったらマンガを読んだり小説を読んだりと何かと暇をつぶすものがあったけど今は本をまず読めないというより日本語以外の文字が読めない。
それなのにも聞こえる言葉はちゃんと日本語に訳された状態で聞こえるし俺の言葉もこの世界の言葉に訳されてみんなに聞こえている。
この世界の謎だ多分そういう知識を生まれたときに埋め込まれたのかもしれない。
え?この世界の言葉をちゃんと覚えろ?はっきり言おう面倒くさい!!、だって今までそれについて困ったことが無いんだから、大丈夫大丈夫学校へ入る時くらいには覚えておくよ。
ちなみにこの世界では学校は15歳に学校に入るのが普通らしい、それと俺が入る予定の学校は貴族様御用達のエクセレント学園らしい、仰々しい名前だ。
父さんも母さんもその学校を出てらしい、何よりもうちの家系は代々戦争の指揮官をしてきたからそこでは戦争のなんたるかなどを学ばされるらしい。
何より最近は戦争と言っても帝国としかしないからあまりその力が発揮されることも少ないらしい。
この世界には国がいくつかある、今俺が暮らしているアトラス王国、さっき言ったドルイン帝国、貿易が盛んなエムル貿易国、亜人種族が集まって生活をしているサーキスト獣王国、かつての小国が集まって作られたラプレン評議国、世界を代表する宗教の一つの十神教の総本山があるルべリオン法国とあるが一番栄えているのは恐らくルべリオン法国だろう、まず十神教の信者がこの世界の人口10憶人の内の1億人いるその総本山を構えてる国は相当の物だろう、だがこの国からは少しきな臭いにおいがすると父さんが言っていた。
まぁ宗教国なんてそんなものだろう、清廉潔白なんてことは必ずないしかもそれは上層部になればなるほど確率が高い。
別に宗教に対する批判じゃないよ?ただそういうイメージがあるなーと思っただけで別にそういうわけじゃないんで
「誰に対して言い訳してるのよ」
シヴァは気配を消すのが得意なのかいつも背後をとられてしまう。
「さぁ、何のことやらわからんな、それと呼んでないけどなんかあったか?」
「何かあったら出てきちゃダメなの?」
「別にそういうわけじゃないけど、何かあったのかなぁと思っただけ」
「そう、私にこの町を教えてくれない?」
「元神様だろ?知らないのか?」
「知るわけないでしょ、だって私たちのすることって大まかな事を決めるだけでそこら辺の管理は天使にすべて任させているもの」
「ブラックじゃないだろうな」
「大丈夫よ、完全にホワイトよ」
「どうだか」
俺の会社だって表向きはホワイトを装っていた。
「心配しないで、私を信じて」
「シヴァ、お前もう神様じゃないだろ」
雷のエフェクトがシヴァの後ろに見えた、見えたというか見えそうなほど驚いている。
「そう・・・でした、私はもう神様じゃなくなっていました」
話し方が元に戻っている、それほど驚くことだろうかと思ったがそういえば、死んだときは俺も死ぬほど驚いてたな、死んでんのに。
「ま、そんなに気にすることではないですね」
俺の脳内メモに書いとかないとな、シヴァメモその1、シヴァは立ち直りが早い
「今暇だったから、ちょうど暇つぶしに使える、よしこの町を案内してやる」
「前半部分がいらないかな」
なにやら意味の分からない事を言ってるけど無視する。
最初はやっぱり一番仲良くしてくれているレイルさんさんの所だろう。
「こんにちはレイルさん」
レイルさんのいる鍛冶屋へ足を向けて声をかけるとレイルさんは手を止めて立ち上がった。
「これはこれは、イグジスト様、こんな」
「いいですって、いつも言ってますけど」
いつも、ここに来るとレイルさんはまずその長い定型文をしゃべってから始まるからそろそろやめてほしいんだけど止めてくれない。
「まだ、剣はできないですけど何か追加要件でも?」
「いや、別にそういうわけではないんだが、ちょっとね」
なぜかレイルさんが見えた瞬間からシヴァは俺の後ろに隠れてしまった。
「ん?ま、まさかイグジスト様、そういうことですか、わかりました!!」
「へ?何が分かったn」
「いえ、わかってますよ、ついにイグジスト様も婚約者の1人いてもおかしくない年ですよねこれはめでたい、おいイグジスト様が婚約者を連れてきたぞ!!」
「いや、いや!、いや!!、いや!!!、違うよ!!!?」
「なーに言ってんですか、そんなに可愛い子がイグジスト様の婚約者じゃなきゃ誰の婚約者なんですか?」
「いや、まず婚約者じゃないから!!」
「え?そうなんですか?」
「うん、この町に来たばっかりだって言うからこの町を案内してるだけで別にそういうのじゃないから」
「へぇ、すごく可愛いですね、もしかしてどこかの貴族のご息女だったりするんですか?」
「それは、知らないけど、人見知りみたいだし、あまりがつがつ来られると怖がっちゃうからやめてね」
「へ、へい、でもじゃあ何でここなんですか?自分で言うのもなんですがここはそんなに女の子が面白いと思うようなものは一つもないですけど」
「それは、重々理解してるけど、俺が一番お世話になっている人って言ったらレイルさんかなって思ったから何となく来た」
「ありがとうございます、それなら近くの喫茶店へ行ってはどうですか?」
「ああ、そうする、ありがとう」
「また、いらっしゃいませー」
俺たちはそう言ってレイルさんの所を出て喫茶店へ向かうことにした。
次回・・・喫茶店へ行く