俺、神様と再会する
前回・・・食事をした
食事を終えてすることも無いから家の外に出てぶらぶらとしていた。
「これはこれは、イグジスト様今日はいい天気ですな」
ここの領地の人たちは周りの高圧的な統治に比べて善良的な父さんの統治に感謝しているらしい、だからかその子供である俺に対しても敬意を表しているらしい。
「おはようございます、アシモフさん」
俺の存在に気付いた他の住民達も俺にあいさつしてくれる。
前の世界の俺だったら絶対に挨拶なんて返さなかっただろうが今は人生が変わったからか全然抵抗がなくなっていた。
適当な鍛冶屋へ入るとそこの主人が驚いたような顔をして手を止めて立ち上がった。
「ああ、いいですよ挨拶は今日は剣を探しに来ただけですから」
「こんな寂れた鍛冶屋などではなくお父上様に言って国のお抱えの鍛冶職人たちに言えばよろしいのではないでしょうか?」
「大丈夫ですよ、この剣一つとって見てもレイルさんの能力が十全に出ていますよ」
「そう言われると照れてしまいますよ」
レイルさんは厳つい顔しているがその実、案外お人よしだ。
「それはそうとして剣をオーダーメイドしたいんですけどいいですか?」
「イグジスト様の願いであればどんな仕事があろうと最優先にしますよ」
「ははは、ありがとうございます」
ここまで来るとなんか崇拝に近いものがある。
それから、レイルさんに色んな事を言った。
「お帰りなさいませ、イグジスト様」
執事長であるレントさんが帰ってくることを知っていたかのように門の前に立っていた。
「ただいま~」
「今日はどのような要件で外へ行かれたのですか?」
「レインさんの所で剣をオーダーメイドしてきたぐらいかな」
「そうでございますか、レイン様はここの領地の中では最高の鍛冶師でございます、流石はイグジスト様御慧眼であらせられる様子」
「そんなに上げても俺からは何も出てこないよ?給料アップするように父さんに頼んでおくね」
「そのようなものは必要ないと言いたいところですが有り難く頂戴いたします」
レントさんはこうやってたまに俺に対してボケてくれるから執事の中でもかなり好印象だ。
「今日は先生は誰か来るっけ?」
「今日は特に教師の方は来られる予定はございません」
「そうか、それじゃあ何もすることはないな何か暇つぶしになること知らない?」
「そうですね、今日は図書室へ行ってはいかがですか?」
この家には図書室というものがあるのだがほぼ行ったことがないから久しぶりに行ってみるのもいいかもしれない。
「そうだね、食事の時間になったら呼んで」
「かしこまりました、ごゆるりとお楽しみください」
それからレントさんから鍵を受け取って図書室へ向かった。
図書室へ行くと受け取った鍵で少し特殊な扉を開けて入るとそこには本棚が陳列しているだけではなく空中にも本棚が飛んでいる。
「あ、あのー」
適当な本を選んで読もうとしようとすると後ろから声をかけられた。
後ろを振り返るとそこには死んだときに会った神様がそこにいた。
「お、お久しぶりですあはは」
次回・・・神様としゃべりたい