空
熟れた桃のように
柔らかく傷つく
僕ら
違う場所で
泣いていたような気がしていたけれど
空の色を
胸に貼りつけて
何を許せて
何が許せなかったんだろうって
ずっと
問い続けてる
くすんだ灰色は
慣れきった景色
澄んだ青色は
眩しすぎるから
戸惑い続けてる
胸の奥
僕ら
違う場所で
泣いていたような気がしたけれど
隔たりも
いつか透きとおる
君の
抱きしめる空
変わらないことが強さなら
空はとても弱いんだろう
そんなふうに君が笑うから
癒えるものも
言えぬ想いも
影だって引き摺って僕は
この胸に続く
君の空を想っている