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300文字小説  作者: 学無
8/8

あの時の

電車に揺られる3分間…




貴重な睡眠時間です。

3分間。

彼女が乗り込んできて、次の駅で降りていく。

たった3分間。

僕の隣でうつらうつら舟をこぐ。

試験疲れだろうか。バイトや部活が忙しいだろうか。本が面白すぎて夜更かししてしまったのだろうか。

時には手に持つ参考書が落ちそうになり、あわてて拾ってあげる。

時にはマフラーがずれて、そっとかけなおす。

肩に乗る甘い吐息に、弾む鼓動で起こさないよう必死に押さえ込んだ。


そんな日が続き、ある日、隣にはサラリーマンが隣に座った。

次の日も、その次の日も。


そっか。彼女はどこかの大学に受かったのか。

一週間ほどして、僕はふっと笑った。


あの駅に着き、あくびを漏らしたとき、一人の大学生が乗ってきた。



「あ、あの! 今までありがとうございました」

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