表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
300文字小説  作者: 学無
7/8

終わり方を教えてもらってません。

何を隠そう、拙僧自身がこう言いたい。

「これにてマナー研修は終了です」

 私がそう締めくくると、会議室に集まっていた四人の実習生は徐に立ち上がり、声を

そろえて「ありがとうございました!」とお辞儀をした。角度はきっちり30度。

「うんうん。いいですね」

『ありがとうございます』

 また一斉に頭を下げる。

 研修は今日で終了だ。私ははなむけ代わりに、これまで研修を振り返り、一人一人の

成長した点を特別に褒めていった。

 皆、微笑みながら頷いていた。

 これで大丈夫だな。私も安堵して部屋を後にする。

 そこでふと気づく。研修生はまだ、微笑みながら立ち尽くしている。

「どうしましたか」

 私が聞くと、1人がこう答えた。


「すみません。講習終了時のマナーを教えてください」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ