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15光年の距離
そうだ七夕をネタにしよう!
と思い立ち書いた作品です。
ちなみに当時はまだ春だった。。
彦星はとうとう織姫にぴったりの反物を完成させた。
「すばらしい出来だ。完成まで15年がかかってしまったけど、きっと彼女にぴったりだ」
彦星はいても立ってもいれられず、織姫に手紙を書いた。
キミに似合う反物ができたんだ。これからすぐ君に届けに行くよ。
手紙を受け取った織姫も嬉しくなって、彦星の到着を今か今かとそわそわし始めました。
少しして、織姫は手紙を届けてくれた人がまだいることに気づいて赤面しました。
けれど、その人はにこりと笑って彦星の反物を手渡しました。
「キミの喜ぶ顔が見たくて、新幹線にのってきたんだ」
帽子を取った彦星は、織姫にそう言いました。