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価値が無くても

高校に入学して、変わろうと思った。

このままじゃダメなんだと思った。

僕に価値は無い、それはこれから一生変わらないと思っていた。

正直死んでしまいたかった。

でもこのままじゃ本当に死んでしまうと思った。

クラスは自分含めて7人だった。

少人数でやりやすいなぁって思ってほっとしていた。

勉強をとにかく頑張ってみた。

この1年間で受けたテストは全て満点が取れた。

でも僕は嬉しくなかった。

むしろ本当は悲しかった。

僕は頑張って勉強してみた、テストで満点を1年間取り続ける事が出来た。

僕は自分では頑張っていたつもりだった。

なのに自分で自分を満たしてあげられない。

何も満たされなかった。

それが悲しかった。

そして、高校入学してからバイトも始めた。

高校の紹介でテレビ関係の下請け会社にバイトで雇ってもらえることになった。

正直めちゃくちゃ忙しい仕事だった。

平日朝から夕方まで事務所で映像の編集をやって、土日は取材の手伝いで出勤していた。

個人事業主だったので人手も足りてないようだった。

給料は手渡しだったが遅れる事もたくさんあった。

給料は母にほとんど渡していた。

「高校の学費や電車の定期券、携帯代はこれから払っておくね」

生きているだけで迷惑をかけていると思っていた僕はそれに従った。

ところがある日、授業中に高校の事務員が来て

「お母様に授業料の事聞いてみてください、もうしばらく支払われて無いので」

そして定期券が切れそうだと母に伝えると

「祖父に今回は買ってもらって」

祖父に聞いても「渡されてない」つまり祖父のお金で買ってくれたのだ。

そしてある日、僕の携帯は止まった。

僕が今まで渡してきた給料は僕の必要な支払いに何一つ使われてはいなかった。

働く事に意味が見出だせなくなった。

この頃になると地元の方で友達が出来て、良く一緒に遊ぶようになった。

遊ぶと言っても、フードコートで友達がラーメン食べてるのを話を聞きながら待ってるだけの時もあったが。

お金を持ってなかったので仕方ない。

ただし遊びに出るのに門限がついた。

17時だった、しかもどこに居ても祖父が17時に迎えに来た。

祖父母は母にキツく当られ、僕を家に縛るしか方法がなかったのだろう。

それでも友達の家に泊まりで遊んだりすると

外出が禁止になった。

この頃遊んでいた友達が2人ほど居たのだが、この2人がかなりやんちゃをしていた。

外出出来なくなったから家に招くしかなかったのだが、良くそれぞれの彼女を連れて来ていた。

そして夜になると布団をかぶっておっぱじめてしまう始末。

正直気まずいしかないし、僕は何のためにここに居るのだろう状態だった。

ある時僕に彼女が出来た。

ちょっと不思議な子だった。

特に何も出来なかった。

ある日「やっぱり友達としてしか見れなくて」

そう言われてお別れした。

次の日、その子は友達の片方とくっついていた。

いつものように家に招くとその子も一緒にきた。

夜、その友達とその子は布団をかぶって交わっていた。

僕の目の前であった。

ここでも自己肯定がガラガラと崩れる音がした。

その次に出来た彼女は三股をしていた。

やっぱりお別れした。

その次の彼女は僕の初体験の子だった。

「へたくそ」と言われた。

その3日後に別れたいと言われ、お別れした。

ここまでの恋愛で得た物があったのだろうか。

今となっては思い出せない。

満たされないコップを片手にいつも彷徨っている感覚だった。

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