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裏側の始まりは

これは大人になってから母に言われた事だが幼少期から少し様子のおかしい子供だったらしい。

まぁ、だからなんだって話ではあるのだが。

自分では、どこにでもいる普通の子供だと思っていた。家庭環境は複雑ではあったのかもしれない。

僕は、1歳の頃から祖父母に育ててもらった・・・らしい。

でも物心ついた時には父親も母親も居た・・・気がする。

5歳の頃にゲームに目覚めた事は良く覚えている。

のぼせてゲームをしたものだ。

小学校も楽しかった。勉強も大好きだった。

友達も居た。おもちゃも好きだった。

でもある時、宿題が分からない日があった。

母に見てもらってたが、分からない所を聞いたら母は見た事ないくらい激怒した。

鉛筆を削ってくれていたのだが。

「こんな事も分からないの!?」

次の瞬間、僕の右膝に削り立ての鉛筆が刺さった。

幸い、芯が刺さって折れてくれたので大事にはならなかったが、心の底から怖かったのを覚えている。

いつからなのか定かではない。

思えばこの時からだったのかもしれない。

僕は人の感情にとても敏感になった。

嬉しい事も、悲しい事も、寂しい事も。

平等に、そして人よりも遥かに大きく。

感じて、怖くなった。

「どこにでもいる普通の子供だった」

それは僕が自分でそう思いたかっただけなのかもしれない。

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