Irse al panteón
罪人の心の奥底の秘密の様な
[蒸す夜]に、
暗闇の中、荒野に座って
私は土を見ている・・
人間がいないという冒涜。
文明という分別が存在しない
未踏の孤独さの中で、
私は黄色い土の上を這う
人間味の無いミサを聞いているのだ・・
ああ、歪んだ足の蜘蛛が
私の肉体という
棺桶の下を静かに通り過ぎる。
おお、気高き蜘蛛、
コンプトコーサ・テキサーナよ・・
名の知れない白い蛾を狩る者よ・・。
お前は荒野の番人だ。
キリストの墓を探して、
お前は取り分の無い負債を背負った。
ああ、それは公平では無い。
その感情から限りなく遠い肉体で・・。
さて、
見上げると巨人の死体の様な
リュウゼツランが
半分枯れかかった腕を歪に歪ませ、
崩れかかった丘の断面に
斜めに着生している。
その苦しみのた打ち回る肉は、
内部に、この地方独特の
黄土色の乾いた
ローム層の死骸を抱いて聳え立つ。
その隙間をヴィギリスなどと呼ばれる
不気味なトカゲが神妙な顔で
這い回っているのが見える。
人間味の無いミサだ!!
それは当然の様に、毎夜行われていた。
我々の知らぬ間に・・。
誰が盗んだ?
逃亡者よ・・
[裏切り者め!!]と蔑まれ様と、
愛する同胞を刺し殺そうと、
このミサはこんなにも無情に美しい。
そして・・私は・・
この艶の無い暗闇の中、眠りにつく。
二度と覚める事はないであろう眠りに・・
ああ、そういう事だ。
そういう事なんだ。君。
なぜなら、JAJA!!
キリストの墓を私も探さなければならない。
人生とは、明るい日差しの下で
どんなに屈託なく笑っていても
辿り着けない場所がある。
どうやら、
そこに魂を奪われてしまった人間にとっては、
肉体を持って呼吸する世界は、
広大な宇宙の闇に似て・・
あるいは、墓地の墓穴の夜に似て、
いや、銀行家共の情の無い瞳の色に似て、
最早、あまり意味を持たないから。
私も墓地へ行こう・・
Irse al panteón
誰もがいつかはそうである様に・・
私は土を見ている・・
誰もがいつかはそうである様に・・