表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

98/102

第九十八話 わたしたちは結婚へと進んで行く

 ゲームのオクタヴィノール殿下ルートでは、主人公であるオディナティーヌがオディナティーヌ殿下の婚約者候補となり、仲を深めていった後、婚約をすることになる。


 しかし、わたしのこの転生二度目の人生では、リディテーヌはオクタヴィノール殿下と婚約したので、ボードリックス公爵家における婚約者候補はわたしということになった。


 ただ、国王陛下としては、婚約者候補は、ルクシブルテール王国内の公爵家令嬢の方がのぞましいと思っていた。


 その為、ボードリックス公爵家にアプローチをかけることはしていなかった。


 優先順位としては、決して高いとは言えなかったのだ。


 しかし、そこに、オクタヴィノール殿下がわたしと婚約したいという話を国王陛下にもってきた。


 国王陛下としては、検討をしていた話だったので、最初から乗り気な方ではあった。


 オクタヴィノール殿下からその話を聞いたのだけれど、想像以上にわたしの印象がよかったという話。


 オクタヴィノール殿下のお願いにより、心の中では、オクタヴィノール殿下とわたしの婚約を認める方向だったのだけれど、最終決定については、わたしと会ってからにしたいということになった。


 国王陛下は、


「わたしが今度会う女性が、オクタヴィノールにふさわしい女性であってほしい。そして、ふさわしい女性であるならば、オクタヴィノールの婚約者になってほしい」


 と強く願っていたそうだ。


 この願いは、国王陛下の新たな活力を生むことになったようだ。


 それまでは、国王陛下の体調は、悪化する一方だった。


 しかし、これ以降、体調は、いい方向に向かい始めた。


 そして、国王陛下はわたしと会い、そこでオクタヴィノール殿下にふさわしい女性だと認識してもらうことによって、婚約を認めてもらうことができた。


 わたしたちの婚約を認めることができたのは、国王陛下にとってもうれしかったようだ。


 国王陛下の体調は、ますますいい方向に向かっていく。


 国王陛下は、以前からボードリックス公爵家の情報を概略ではあるものの集めていたこと。


 既に婚約者候補として、優先順位は低いとはいうものの、わたしのことを検討しはじめていたこと。


 国王陛下のこの動きが、オクタヴィノール殿下のお願いを聞いた後からの、あの想定以上の速さにつながっていると言っていい。


 もし、ボードリックス公爵家の情報がほとんどなく、わたしのことを検討していなかったとすれば、多分、今よりもはるかに遅い動きになっていたと思う。


 ただ、オクタヴィノール殿下のお願いの時点では、ほぼわたしがオクタヴィノール殿下の婚約者として決まりかけていたとはいうものの、わたしが国王陛下と会った時に、幻滅されていたら、婚約者になれない可能性はあった。


 国王陛下に認めてもらって、心の底から良かったと思っている。


 国王陛下はわたしのことを認めてくれた後、すぐに婚約者扱いにしてくれた。


 婚約者扱いとなったことで、国王陛下は更に動きやすくなり、さらに、婚約者扱いになるまでは遠慮していた王妃殿下の力も加わり、わたしたちの結婚を進めていく。


 国王陛下と王妃殿下は、自ら率先して、結婚式の準備を推進してくれた。


 わたしがルクシブルテール王国の人間ではないことで、王室・貴族たちの中には、心よく思わない人たちも、一定数はいた。


 その人たちの勢力が増大し、大きな反対勢力になっていく可能性はあった。


 しかし、国王陛下と王妃殿下が、わたしたちの結婚を推進したことで、それは大きな勢力にはならななかった。


 そして、国王陛下は、わたしをオクタヴィノール殿下の補佐に任命したいというオクタヴィノール殿下の要望にも応えてくれて、わたしの活躍するところも与えてくれた。


 オクタヴィノール殿下とわたしは、


「父上、母上、わたしたちの為にご尽力、ありがとうございます」


「国王陛下、王妃殿下、オクタヴィノール殿下とわたしの為、ご尽力くださり、ありがとうございます」


 と感謝をしていた。


 転生一度目とは違い、わたしは結婚に向かって進むことができている。


 それは、国王陛下と王妃殿下の強力な推進と、オクタヴィノール殿下のわたしに対する熱い想いによるところが大きい。


 わたしはより一層、国王陛下と王妃殿下に対する感謝の気持ちを持っていく。


 そして、オクタヴィノール殿下に対してもより一層、感謝の気持ちと熱い想いを持っていくのだった。


「面白い」


「続きが気になる。続きを読みたい」


と思っていただきましたら、


下にあります☆☆☆☆☆から、作品への応援をお願いいたします。


面白かったら星5つ、つまらなかったら星1つ、正直に思っていただいた気持ちで、もちろん大丈夫です。


ブックマークもいただけるとうれしいです。


よろしくお願いいたします。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ