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第八十六話 継母の怒りは弱まり始める

わたしは、継母をいい方向に変えていきたいと思い、


「お母様、わたしは、お母様のことを尊敬しております。継母がお父様に尽くしているのも、ボードリックス公爵家に尽くしているのも理解をしています。わたしのことを思ってくださることも、ありがたいことだと思っております」


と言った。


それに対し、継母は。


「お前がそう思うのなら、すぐにでもオクタヴィノール殿下のご招待をお断りするべきだわ」


と言った。


わたしが穏やかに話をするので、少し怒りが弱まり始めたようだ。


わたしは心を整え、


「お母様の言葉はもっともだと思います。しかし、今ここでオクタヴィノール殿下のご招待をお断りしたとしたら、それこそボードリックス公爵家にとって、恥になるのだと思っています。そして、『オクタヴィノール殿下がやさしい心を持って招待をしたのに、その心を踏みにじるとは何事だ!』と言って怒る方もルクシブルテール王国にはおられると思います。さらに言うのであれば、オクタヴィノール殿下の怒りをかうことになると思っています。『わたしの招待を断るとは何事か!』という言い方で。そうなれば、オクタヴィノール殿下は、デュヴィテール王国にいいイメージを持つこともなくなり、まだ今はいいでしょうが、その内、デュヴィテール王国とルクシブルテール王国の間に亀裂を生むきっかけにもなりかねません。このように見てくると、わたしはご招待に応じた方がいいと思うのでございます」


と微笑みながら言った。


継母は、わたしが話をし始めた最初の内は、反感が大きく、わたしの話がなかなか耳に入っていないように思えた。


しかし、わたしが話をしている内に、次第に、わたしの言葉が耳に入り始めてきているようだった。


わたしが一旦、話を終えた時には、継母の怒りはかなり弱まってきていて、


「あなたの言っていることに、わたしは納得できない……」


と唇を噛みしめながら言うのがやっとだった。


反論しようにも、その後が続かない。


わたしが、


「継母のことを尊敬しています」


と言った言葉が、継母の心の中に入っていったのがまず大きいと思う。


そして、オクタヴィノール殿下の招待のメリットについて、話をしていったのも大きいと思っている。


わたしはさらに話を続けた。


「お母様にとっても、このご招待はいい話だと思っています。と申しますのも、ここでご招待に応じて、わたしがオクタヴィノール殿下、そして、国王陛下と王妃殿下に気に入っていただければ、ボードリックス公爵家の名誉になるだけではなく、お母様にとっても名誉になると思うからです」


「わたしにとって、名誉になる?」


「そうでございます。わたしがこの三人のお方に気に入られるということは、わたしを育ててくださったお母様の評価が高まるということにもつながってくるのです。そして、名誉なことになっていくのです」


「わたしの評価が高まる……。そして、名誉……」


継母はとても驚いた表情をしている。


今までそのようなことを思ったことはないのだろう。


継母はしばらくの間、黙り込んでいた。


やがて、


「わたしは悔しくて仕方がない。しかし、あなたの言っていることも、悔しいけれど、間違っているとまでは言えないわね」


と唇をかみしめながらではあるものの、そう言った。


継母は悔しくて仕方がないとは言っている。


しかし、わたしがオクタヴィノール殿下の招待に応じることについては、認めそうな雰囲気になってきた。


わたしは、


「それでは、わたしがご招待に応じさせていただくことを、お許しいただきたいと思います」


と言った。


「面白い」


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