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第百二話 結婚式、そして、一生愛し合うことを誓うわたしたち

 結婚式は、出席者の祝福を受けながら進む。


 わたしは胸が一杯になりながら、オクタヴィノール殿下とその儀式をこなしていく。


 それにしても、礼服を着用したオクタヴィノール殿下は、いつもにも増して凛々しい姿だ。


 そして、笑顔が素敵。


 甘い気持ちになってくる。


 このような素敵な方が、わたしと結婚するのは、わたしが夢の世界にいるからなのでは……。


 そういうことさえも思ってしまう。


 わたしはオクタヴィノール殿下のことがますます好きになっていく。


 わたしたちは、指輪の交換を終えた。


 その後は、いよいよ誓いのキスをすることになる。


 オクタヴィノール殿下とのキス自体は今までもたくさんしていた。


 しかし、今回のキスはその中でも特別な意味を持つものになる。


「リディテーヌさん。わたしはあなたのことを一生愛します」


「オクタヴィノール殿下、わたしもオクタヴィノール殿下のことを一生愛します」


 わたしたちはそう言い合うと、お互いの唇と唇を近づけていく。


 そして……。


 わたしたちは誓いのキスを行った。


 これで、オクタヴィノール殿下とわたしは、正式な夫婦になったんだ!


 わたしは胸がとても熱くなっていく。


 キスが終わった後、わたしたちは、出席者の方を向いた。


 ここに来てからもう一年以上になる。


 その間、オクタヴィノール殿下の補佐として、一生懸命ルクシブルテール王国の為に尽くしてきた。


 まだまだこれからというところだけれど、その努力を少しでも評価してもらえているとありがたい。

 そう思っていると、国王陛下、王妃殿下、お父様、継母、オディナティーヌ、そして、たくさんの人たちが、さらに大きくわたしたちを祝福し始めた。


 とてもうれしい。


 その祝福の中で、わたしたちは、お互いのことを一生愛していくことを誓うのだった。


 こうして、わたしたちの結婚は正式に成立した。


 オクタヴィノール殿下とわたしは、結婚式とその一連の行事が終わった後、オクタヴィノール殿下の寝室のベッドの上に隣合わせで座っていた。


 風呂にそれぞれ入り、体を洗った後、寝間着に着替えている。


 オクタヴィノール殿下は、


「これで、わたしたちは、正式に夫婦になることができました。わたしはあなたのような素敵な方と結婚することができて、とてもうれしいです」


 と言った。


 わたしはそれに対し、


「わたしの方こそ、オクタヴィノール殿下のような素敵な方と結婚することができて、うれしいです」


 と応える。


 出発点での人生でも、転生一度目の人生でも、たどりつくことのできなかった結婚。


 あこがれ続けていた結婚生活。


 今、それが始まろうとしている。


 オクタヴィノール殿下は、わたしを抱き寄せた。


「リディテーヌさん、好きです」


「わたしもオクタヴィノール殿下のことが好きです」


 重なり合う唇と唇。


 わたしの心は甘いものになっていく。


 しばらくの間、キスをした後、オクタヴィノール殿下は唇を離した。


 わたしは少し残念な気持ちになる。


 オクタヴィノール殿下は、


「リディテーヌさん、わたしはあなたと一緒に幸せになります。そして、一緒にこの王国をさらに発展させて、この王国の国民を幸せにしていきます。そして、わたしはあなたを一生愛し続けることを誓います」


 と力強く言った。


 わたしも、


「わたしもオクタヴィノール殿下と一緒に、幸せになります。そして、オクタヴィノール殿下と一緒に、ルクシブルテール王国をさらに発展させていき、ルクシブルテール王国の国民を幸せにしていきたいと思っています。わたしはオクタヴィノール殿下が好きです。そして、わたしはオクタヴィノール殿下のものです。愛しています。わたしも一生オクタヴィノール殿下を愛し続けることを誓います」


 と熱意を込めて言う。


「リディテーヌさん、わたしはあなたのものです。大好きです。愛しています」


「オクタヴィノール殿下、わたしはオクタヴィノール殿下のものです。大好きです。愛しています」


 オクタヴィノール殿下とわたしは、唇と唇を重ね合わせる。


 そして、そのままわたしたちは、二人だけの世界に入っていく。


 甘くて、幸せな気持ち。


 その世界の中で、わたしはオクタヴィノール殿下のことを一生愛し続けていこうと思った。


 そして、一緒に幸せになっていきたいと思うのだった。


今回が最終回になります。


読んでいただきまして、ありがとうございました。




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