フラれて、気づいたら異世界に来てしまった
「あなたのことは全然好きになれなかった。ってか、最初から好きじゃなかったの。だから、別れてほしい」
最愛の彼女から強烈は言葉を投げかけられ、その言葉を僕は受け入れることができていなかった。
夕焼けの公園に僕はたたずむことしかできなかった。
「いや、でも・・・・・・」
「もう、終わりだから。じゃあね、元気で」
それだけ言い放った彼女は僕に背を向けて、スタスタと歩いていってしまう。
そのな彼女の背中を見ながら、僕は何もすることができなかった。
受けがたい現実だけが、僕には残ってしまった。
彼女の背中が遠ざかるにつれて、僕の視界は暗く狭くなっていく。
真っ暗になった視界は絶望を表していた。
~2時間後~
彼女と別れた公園のすぐ近くにある神社で僕はコンビニで買ったお酒を浴びるように飲んでいた。
すでにロング缶を5本、今は日本酒の一升瓶をラッパのみしていた。
日は落ちて、あたりは真っ暗になっていた。
「なんだお~、オデがなにをしたんだよぉぉぉぉぉぉぉ」
すっかり出来上がっている僕は呂律が回っていなかった。
ふと、お稲荷さんが僕の目に入る。
「なに、見でんだおー」
僕は立ち上がり、フラフラとお稲荷さんに近づいていく。
お稲荷さんの前に立ち、睨みつける。
「なんでだよー、好きじゃないって・・・・・」
感情を自分では制御できなくなっており、僕はお稲荷さんに抱き、泣き出してしまう。
抱き着かれたお稲荷さんは表情を変えず、たたずんでいた。
まぁ、石像なんだから、当たり前だ。
「オデは本当に、、、本当に大好きだったのに、そんなのあんまでよ~」
酔っぱらっているから、ちゃんと話せていないが、その胸中はただただ現実を受け入れられていない。
「もう、こんな世界にはいだくないよ・・・」
大好きな彼女を失った僕はこの世界からいなくなりたかった。




