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転生したらマン汁吸い吸いおじきだった件  作者: 惨殺にぼしこぼし
2/2

wonder wall

「あーあ、私がこんな体じゃなかったら今頃映画見てたのにねぇ」

彼女がため息をつく

「ワイスピ見たかったなぁー」

彼女は、ワイスピを観てるだけで自分には男みたいな感性があってカッコいいと思ってるタイプの女だ

「こればかりは仕方ない、気にしてないよ」

オレは、そういう女がクリープハイプのエロい歌をストーリーにあげる女ぐらい嫌いだがハルカは別だ

オレが車学の悪口をストーリーにあげてる女のことを考えていたらハルカが口を開いた

「私が死んだら、他の子のマン汁吸い吸いしてもいいからね」

「おいおい、縁起でもないこと言うなよ」

と言いかけて彼女の顔を見ると彼女は涙を流してこう続けた

「私死ぬのが怖い…」

オレは彼女の手を握った

「オレが絶対、お前を死なせないから

だからもう泣くな…」




少し間が空いて目の周りを赤く腫らしたまま彼女が微笑んだ

「私、死んだら絶対転生する。転生してね金玉煮込み地蔵になるの。私が金玉煮込み地蔵になったら…そしたらさまた一緒にさ、花火見よう…ね…」

そう言って彼女は瞼を下ろした

最後まで人の返事も聞かずに自分勝手な子だった

病室の窓から吹く風がハルカの手のひらのように冷たい

もうすぐ夏が終わる…


転生したらマン汁吸い吸いおじきだった件 



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