第7話 ステータス①
しばらく休んでしまい申し訳ないです!もう1話分ほど今日中に投稿します!
一切光を感じることが出来ない漆黒に包まれた。体感で10秒ほど経ったところだろうか。
俺は異世界についた瞬間、どんなことが起きてもすぐ状況を確認出来るように、目を大きく開いていた。だが、それが仇となってしまい、いきなり、目に差し込んで来た光に反応出来ず、白く視界にモヤがかかってしまった。
そんな事当たり前のことも考えられていなかったとは…自分で自分に呆れてしまう。色々なことがこの短い間に起き過ぎて疲れはあったのだろうが、紗雪と音羽の前で不覚である。
「ちゅんちゅん」
頭上の方から雀の鳴き声のような鳴き声が聞こえてきた。さらに先程の暗闇の中では感じなかった心地良いそよ風が俺の体をかすめていく。
『お兄ちゃん、着いたみたいだね!』
『あれ、ゆづ兄?私達のこと見えてる?』
音羽、紗雪の順に声が耳の側から聞こえた。
少し恥ずかしいが今の目の状態を説明しなければ更に2人に心配をかけてしまうだろう。
『すまない!いきなり入った光で目をやられてボヤけてるんだ。多分もう少ししたら治ると思う!周りの状況を教えてくれないか?』
俺は少し声を抑えて目の状態は説明した。その変わりにそれ以外の部分はボリュームを上げたので、意識を逸らす事が出来たのなら良いのだが…
でも、周囲の状況を確認したいのも事実だ。
少しクスッと2人の笑い声が聞こえた。2人は、俺が恥ずかしがって、目のことからなるべく意識をそらそうとしていることに気づいているのだろう。妹達の前では一生嘘はつけない気がする。
そんな事を考えていると、紗雪、音羽の順に今の状況を説明し出してくれた。
『私は音も色も無い暗闇が怖くて、強く目を閉じていたから大丈夫だったみたい。
音羽も多分、同じように光を防げたんじゃないかな?
どうやら今、私達は森の中にいるみたい。見たことのあるような植物ばっかりだけど、中には私も知らない植物があるなぁ。
鳥も今、少し遠くの木に止まっている子が見えているんだけど、私が覚えてる限りではあんな種類の鳥は見たことないなー。
世界線が変わっただけで、同じ地球ではあるから生態系は少し似ているのかな?魔王がいたりするぐらいだから、大きな相違点もあるだろうけど…音羽はこの状況をどう思った?』
『そうだなぁ…もし、私達が元いた地球と時間軸とかが同じなら、太陽の位置からして、今は朝の8時くらいかな?季節とかも分からないからなんとも言えないけどね…植物の感じからして、夏ぐらいだとは思う。』
(2人ともちゃんと欲しい情報を言わなくても、俺が欲しかった情報をくれるなんて…
さながら老夫婦じゃないかよ!
って、俺は1人で夫婦だとか、なに馬鹿な事考えてるんだ?!)
俺はどうしてしまったのだろうか。妹達を妻と例えるなんて…純粋に愛している妹達に対して失礼なことをしてしまった。とりあえず、会話を進めなければ、
『なるほどな…音羽が言うように、今がもし夏なら体感はそんなに暑く感じないな。ガンダの説明からして、この世界には魔法の様な不思議な力があって、それらの力がある分、科学的な力に頼っていなくて、俺らが元いたβの世界より地球温暖化が進んでないのかもな。
お、視界がはっきりしだしたぞ!』
少しずつ妹達の整った顔の輪郭が見え始める。濃い緑の葉の色も分かる。
『お兄ちゃん!今私が何本指立ててるか見える?』
音羽が俺の視力が本当に戻ったかテストを始める。俺はそれにきちんと答えた。
『右手で2本、左手で3本で、合わせて5本かな?』
『正解!どうやら大丈夫みたいだね!よかった〜』
視界がクリアになった。はっきりと可愛い妹達の顔が見える。俺は妹達の目を見て、微笑むと妹達も笑い返してくれた。
俺は周囲の安全を今一度確認し、程よい倒木を近くに見つけたので、そこに座って今後の話をすることにした。
『よっ、と。ふぅ〜……なんか色々ありすぎて疲れたな』
ガンダから攻撃を受けた影響もあるのか少し体が全体的にダルくて重い気がする。
『うん。私も何が何だかまだ理解仕切れてないよ。』
音羽は線路に1番最初に落とされたのだ。それからまだ数時間しかたっていない。俺が思っているよりも精神的に疲れているのだろう。
『ゆづ兄に音羽。ほんとうにそうだよね……』
紗雪はそれだけポツンと言った。紗雪も頭の整理がついていなくて、心の中はグチャグチャに違いない。
何度もしているが、やはり今1番大切なのは状況整理だ。しつこい様だが改めてしよう。
『あぁ。まだ分からないことだらけだが状況を整理しよう。まず、俺達は異世界への移動が成功した。この場所は恐らく森の中。時刻は8時程度。周りに敵らしい物の気配は感じない。』
俺の格闘技で鍛えられた相手の氣を察知する勘には何も引っかかっていないことと、視覚、聴覚による敵の発見が無かった為そのように俺は判断した。
2人共納得しているようだ。
すると、紗雪が何かを思い出して、俺と音羽の目を見てきた。
『あ!そう言えば、来る前にハヤーマさんが、私達にはステータスがあるって言ってなかったっけ?!』
音羽も親指を上にたてながら俺の方を見てくる。
『ほんとだ!紗雪ナイス!確かステータスオープンって心の中で唱えればいいんだよね?』
俺も2人の言葉を聞いて完全に思い出した。今の状況を助ける材料になるかもしれない。すぐに確かめてみる価値がある。
『うん。そのはずだ。試しにみんな、自分のステータスを確認してみるか!
2人共準備は出来たか?いくぞ、せーの!!』
(((ステータスオープン!!)))
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ユヅキ・サザナミ 〜淪優月妃〜
種族:人間 性別:男 レベル:1
体力:10800 闘力: 16000 魔力:16000 防御力:14300 知力:10800 自然治癒力:1秒につき1500回復 運:10000 獲得経験値:通常量の100倍
職業:皇帝
この職業を持つ者は、世界を統一するべきだと任命されている。世界でただ1つしか存在しない職業で、唯一、固有スキル「習得の天才」を持つ。集中力を一気に高めると、味方の動きの少し先の未来を見ることができる。常に味方の疲労度を確認することができる。
固有スキル:習得の天才
自分の目で1度見た技を10分の1の威力で真似することができる。ただし、新しい技を覚えた際には練習が5分ほど必要。1度習得した技は何度でも再現出来る。技を覚える度に経験値を獲得する。
特有スキル:妹達を守る者
自分が心の底から妹だと思う対象の人物の受けるダメージを自分に集中させることができる。さらに、妹達のステータスの「体力」「闘力」「魔力」「防御力」「知力」「自然治癒力」「運」「獲得経験値」の数値を常に20%上昇させる。ステータスを開けば、誰に発動しているか確認することができる。
覚えている技
該当無し
特有スキル発動先
紗雪、音羽
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サユキ・サザナミ 〜淪紗雪〜
種族:人間 性別:女 レベル:1
体力:7800 闘力:6070 魔力:26400 防御力:10000 知力:20000 自然治癒力:1秒につき2000回復 運:6050 獲得経験値:通常量の100倍
職業:魔法帝
この職業を持つものは魔法の消費体力の尽きない限り、好きな魔法を使用することができる。ただし、自分が知っている魔法に限られる。知力によって、同時に発動できる魔法の数が決まる。
固有スキル:知力の天才
1度、自分なりに仕組みを納得したものなら、脳に限界の容量は無く、いくらでも永遠に記憶することができる。新しい事を記憶する度に知力及び、経験値を獲得する。
特有スキル:愛する者を支える者
自分が心の底から愛する対象の人物の半径10キロメートル以内にいる場合、その人物のステータスの「体力」「闘力」「魔力」「防御力」「知力」「自然治癒力」「運」「獲得経験値」の数値を常に30%上昇させる。複数の人物にこのスキルは有効だが、1人異性として好きな人物を設定することができ、その人物については、上記のステータスの数値を常に50%上昇させる。誰に発動しているかステータスで確認することができる。
覚えている技
該当無し
特有スキル発動先
異性として:優月妃
家族として:音羽
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オトハ・サザナミ 〜淪音羽〜
種族:人間 性別:女 レベル:1
体力:15000 闘力:26400 魔力:6070 防御力:20000 知力:10000 自然治癒力:1秒につき3000回復 運:6000 獲得経験値:通常量の100倍
職業:チャンピオン
この職業を持つ者は、戦う際に闘力の数値が10倍、防御力が2倍される。チャンピオンの職業以外の戦闘系職業の技を再現することができる。訓練をすればするほど、技の威力が上がる。
固有スキル:戦術の天才
その状況に最も合っている戦術を一瞬で考えつくことができる。自分が思い描いた体の動かし方を、身体能力的に実現可能な範囲でのみ、忠実に行うことができる。集中力を一気に高めると、相手の動きの少し先の未来が見えるようになる。
特有スキル:愛する者を支える者
自分が心の底から愛する対象の人物の半径10キロメートル以内にいる場合、その人物のステータスの「体力」「闘力」「魔力」「防御力」「知力」「自然治癒力」「運」「獲得経験値」の数値を常に30%上昇させる。複数の人物にこのスキルは有効だが、1人異性として好きな人物を設定することができ、その人物については、上記のステータスの数値を常に50%上昇させる。誰に発動しているかステータスで確認することができる。
覚えている技
該当無し
特有スキル発動先
異性として:優月妃
家族として:音羽
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『なるほど…よく分からないな…』
俺が自分のステータスの文を見て最初に発した言葉だ。ある程度分かる点もあるが、それ以上に分からないことだらけだ。なるほど、と言いながら分からないと言うのは矛盾しているが他に今の気持ちを表すものがなかった。
そして横にいる妹達を見ると、頬を紅く染めて何やらあたふたしている。どうしたのだろうか?
ステータスは自分だけしか見えないので、妹達が慌てている意味がよく分からない。何かステータスに変なことでも書いていたのだろうか?
『大丈夫か2人共?ステータスにはどんなことが書いてあった?』
『な、なんでもないよ!』
『お兄ちゃんは気にしないで!そ、それより、私そもそも体力とかが数値で表されてるのが分かんないなー』
2人共何かを隠そうとしているようだ。
気になりはするものの、俺もついさっき2人に、俺が恥ずかしがっているのを察してもらって、質問の深入りはしてもらわなかったところだ。これは俺も深入りしない方がいいだろう。
音羽の言っていた疑問点は俺も気になっていた。
『そうだな。俺もそこら辺は気になっていたところだ。』
『そういえば!ステータスは質問にも答えてくれるんだよね?!分からないことは全部聞いてみようよ!』
紗雪は頭が本当に良い。親バカならぬ妹バカだから過大評価しているのかもしれないが、それでもこの状況で考えれるのはすごいことだ。
『おっ!紗雪またもやナイス!そうしようか!』
このようにして、俺達はステータスに自分達の疑問をぶつけることにしたのだった。
今回もお読みいただきありがとうございます!
長いのに読んでくださり感謝です(笑)
ステータスの数値色々とバグってないか?と思われるかもしれませんが、そこら辺は調節する予定なので安心してください。ステータスに関する皆さんの疑問点も次である程度説明出来ると思います!
相変わらずネーミングセンス無いのはご愛嬌という事で笑笑