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第6話 死んだ理由②

久しぶりの投稿となりました!リアルの生活にひと段落ついたので最新話更新します。

「αとβの2つの世界が出来てから長い間、世界の均衡は守られていました。


優月妃さん達の知っている神隠しのように、2つの世界の時空が少し乱れて繋がってしまうこともありましたが、それでも最近まで大きな異変はありませんでした。


ですが、その均衡が3ヶ月程前に壊されました…



邪神、『デューア』によって………


奴が現れてから、世界の均衡が崩れていきました。


αでは魔王の力が強力になり、βでは異常気象が起こるようになりました。優月妃さん達も心当たりがあると思います。」


何か思い当たる点があったのか、音羽が顔を「スッ」と素早くこちらに向けてきた。


「そう言えばお兄ちゃん!最近、地震が増えたり雷を伴う激しい雨がよく降ったりしてたよね?」


「たしかに……実際俺達がこちらの世界に来る前も雨が激しく降っていたな………

でもな?ガンダ。その話を聞く限り、俺達は直接、その邪神?や魔王?とは関係ない気がするが?」


そうなのだ。地球で生きていた為全くの無関係ということは無いのかもしれない。だが、それは他の人間も同じだ。言ってしまえば自分達は傍観者の立ち位置なのだ。地球にいた時にはそんな事を知らずに生きていた人間の1人である。


すると、俺のそんな思いを感じ取ったのかガンダは、


「そう思いますよね!ですが深い関係があるんですよ。」


と言い、1度大きく息を吸うと続きを話し始めた。


「αとβの均衡が崩れてから両方の世界で死者が一気に増えました。その影響で天国と地獄に送る魂の数が増えてしまい、私の力も限界を迎えています。このままだと、天国と地獄の機能が停止して、αとβの世界が、私ごと消えてしまいます…


そこで優月妃さん、紗雪さん、音羽さんです。


私の部下の調査だと、どうやらαの世界の魔王は、邪神と裏で関係がある様なのです。つまり、魔王に力を直接邪神が与えたのです。


そこで、魔王から話を聞き出す事が、邪神のいる元に行く事の出来る唯一の手段であると考えました。ですが、現在α界には魔王と戦える人物はいません。


魔王を倒し、邪神のことを聞き出さなければいけないのに…


魔王に話し合いは通じないでしょう。人間、さらには自分以外の生き物が苦しむのを見るのが楽しい様な生物です。力によって彼を制さなければいけません。


出来ることなら私が、直接、魔王の口から邪神のことを聞き出したいのです。しかし、神同士の接触は禁止されていて、私自身に与えられた能力によって魔王に手出しも出来ません。このままだと全ての世界が無くなってしまいます。


そこで、私はβの世界に目をつけました。元々βの世界にいた人物がαの世界に行くと、必ずαの世界に存在する、『役職』『個人スキル』と言うものを獲得できます。なので、βの世界にいる人物で、能力を獲得した場合、魔王と対等に戦えるような人物がいないか探したのです。すると、優月妃さん。紗雪さん。音羽さん。あなた方が見つかったのです。逆に言うと優月妃さん達しか見つかりませんでした。」


そこでガンダの話は終わった様だった。


「つまり、魔王に対抗し、邪神を見つけ、αとβの世界を救えるのは俺達だけだと言うことか…」


俺の口から考えていた事がポツリと出てしまっていた。ガンダはその俺の独り言のような言葉を聞き漏らさずに、


「はい。その通りです。私としては優月妃さん達を殺したく無かったのですが、そうしなければ皆さんをαの世界に案内出来なかったのです。」


と答えた。


どうやら、これから質問をしても良いようだ。話を聞いていて、ずっと気になっていたことがあったので、紗雪と音羽に目で(質問を俺がしても良いか?)と顔を傾げながら聞いてみると、2人とも小さく「コクン」と頷いてみせたので、俺はガンダに質問をすることにした。


「なるほどな…でも、それなら1つおかしい点がないか?αとβの物に干渉出来ないはずのお前が、何故、音羽を線路に落とせたんだ?」


ガンダもその質問が来ることを予想していたのだろう。その俺の質問が終わるとほぼ同時に間髪入れず質問に答え出した。質問されることが分かっているなら、最初から説明していた方が良かった気もするが…今はとりあえずガンダの回答を聞こう。


「どうやら私の神力が弱まってきているようで、一時的に人間のフリをすることが出来たのです。そのおかげで創造神にはバレませんでした。そうして、私はβの世界に降り立って、優月妃さん達をタクシーで乗せた後に、音羽さんを線路に落としました。


そうすればあとの優月妃さん、紗雪さんも道連れにする事が出来ると分かっていたからです。タクシーの運転手として、皆さんの絆の最終チェックも私が行いました。


その様にして、運転や人1人を線路に落とす程度の力はありました。ですがこの程度の力だと、魔王を殺すことは出来ないのですよ。」


「そういうことか。お前の話を一通り聞いて、俺達がここに連れられた理由を知ることが出来た。だからと言って、音羽と紗雪を殺したことは許せない。まあ、お前を殴るのは魔王と邪神を倒した後にするよ。」


話を聞いてガンダにも俺達を殺さなければいけない理由があったことは分かった。更には俺達しか世界を救える人間はいないと…

それならもうYESと言うしかなかったのだ。紗雪と音羽に直接確認は取れていないが2人も同じ考えだろう。実際今見てみると2人共、真剣な面持ちで、異世界に行き魔王と戦う決心をした様だ。


「では?!」


ガンダの声が少し裏返った。息も荒がっている。


「あぁ。俺達がαの世界に行く。どっちにしろ話の感じだと、俺達がやらないと、世界が壊れて、俺達の存在自体も消えるんだろ?紗雪と音羽を守るため、そして、地球のみんなを守るため、俺達をαの世界に送ってくれ。2人共それでいいか?」


決心している感じではあったが、最終確認の意味も込めて2人に尋ねてみた。すると、


「うん!私はゆづ兄の意見に従うよ!ゆづ兄がいない世界なんて考えられないからね!」


「紗雪の言う通り!私達はお兄ちゃんの為なら、例え火の中水の中αの世界だろうが、どこにでもついていくよ!みんなで地球を救お!!」


2人共素早く答えた。これはもう行くしかないだろう。


「ガンダ。2人もそう言っている。もう出来るか?」


「ありがとうございます!では送らせてもらいます!あちらの世界で分からないことは、自分のステータス画面に聞けば、大抵のことを答えてくれます。

ステータスは、心の中で、『ステータスオープン!』と唱えれば出てくるので試して見てください。


では、お気をつけて!この世界の命運を託します!!」


そう言うと、ガンダの手が紅色に光り、俺の目の前が漆黒に包まれた。

今回も読んでくださりありがとうございました!

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