ho<ネコもでている! NG集だニャ!
・STEP1-2Aより~天使ぶちぎれ☆ミ~
「天使と“された”って……じゃあ俺が“猫耳美少女”っていえばそうなるの?」←イザーク
「残念だが、すでにわが存在は固化された。このセッションの間は少なくともこのままだ。
責任は取ってもらうぞ、わが写し身の輩よ」←天使
「よし帰ろう」←サク
「貴様らぶっ飛ばすぞ。」
うん、これは天使、怒っていい。てか逆になんでこうなった。
* * * * *
・2-3ぐらいから。アズールあわてる~どうしてこうなったかは忘れたが、どうしてこうなった~
視線を向け、その説明をした本人に同意を求めようとすれば、なぜかヤツは此花の後ろに隠れて俺を睨んでいた。
「……おにーちゃんたちナビ公になんかした?」
するとユーとジゥはしれっとのたまいくさった。
「してませんよ、『まだ』何も」
「わたしは若のストーキング一筋ですんで☆」
「あぁ……。」
うん、こりゃーナビ公でも逃げるわ。
と思っていたら、おにーちゃんがあまりに衝撃的な言葉を発した。
「梓、俺を数に入れたことへの謝罪は?
っていうかむしろほとんどお前のせいだからね、末期もふもふ病?」
「え」
いや、いや、俺は逃げられなきゃならないことはしてないはずだ。
だが、ヤツはまったくそのとーりだ! という顔をしているし、此花もおかげで「え? えっ?」なんてナビ公と俺たちを忙しく見ている。
「ちょ、此花、とりあえず待て!
俺はやましいことはしてない、ただそのふわふわもふもふのおみみをちょっとだけモフ……ごほん、いや、それは触るは触った、間違いない、けどそれはあくまで純粋にモフモフがあいくるしいからであって決してそれ以上のことは」
「僕、あんなに触られたこと、生まれて初めてだったのに……」
「ちょおおお?!」
ほんと、どうしてこうなった。思い出せません。
* * * * *
・STEP2-4Aより~愉快だろ? こいつらこれで二十代中盤なんだぜ~
するとそのうしろでジゥさんがスマホを取り出した。
「あ、もしもし姫ー? いま若がルナさんのことを口説いてー」
「?! ちょっと待ちなさいジゥこれは」
「ははは若ひっかかったー。こんなとこからスマホ通じるわけないじゃないですかー」
「うん、このことはあとでじっくりはなしましょうね?」
たのしそうでなによりです。
たぶん共白髪になってもこうだと思います。(語弊のある表現)
* * * * *
・第四章ぐらいだと思った~なんでこんなむずかしー文章書いた。金枝篇のせいだ~
この時代において共同体の長は、共同体そのものと命運を同じくする存在であった。
すなわち、王が健勝であればその地は栄え、王が衰えればその地も衰える、そう信じられていた。
そんな状況で、狼藉者の襲撃によりサクレアが死せば、ユキマイ国は存亡の危機に立たされることとなる。
より古い時代であったならば、王を倒したグライスを新たに王に据えて、この事態を解決していたかもしれない。
しかし、この時代においてはすでに、王はただ国体・国土の象徴にとどまらず、政と国の権威を担う存在ともなっていた。
そのため、どこのものとも知れぬ男を王に据えることはありえず、この狼藉者たちはこの時代のスタンダードとして、死罪とされていたはずである。
グライスとその一味は、故郷の偉名王国内においても、もてあまされていた存在であった。
そのため、彼らはユキマイ国からの国外追放で偉名に強制送還後、偉名王国にて公開処刑とされるのが妥当である。
なんかむずかしいのでボツリヌス。
* * * * *
・「ネコわか」の一部は最初こんなんだった。確実に読み飛ばされる、というか読み飛ばしちゃって大丈夫なボツ文章その2~いや、書き上げる前に気づこうよ~
ひきつづき、『神の子サクレアのサーガ』にて語られる『奇跡』について、『常識』の見地から検証してみる。
今回とりあげるのは、『サクレアのさいしょの死』である。
まずはこのエピソードをざっくりと見てみよう。
ユキマイ高原に位置するユキマイ村は、ある夏壊滅的な旱魃にみまわれたが、拾い子であるサクレアの起こした『奇跡』により救われる。
以降、村は豊作続きでおおいに栄え、ユキマイ王国として立国。
サクレアは神王として即位した。
最先端の農業技術を学ぶためにと、ユキマイ王国には、各国から留学生が派遣された。
そのなかのひとりアズールは、偉名王国の被差別民(夜族)から立身・抜擢された人物であり、これを厭った反夜族過激派のグライスらが、彼へのヘイト活動をユキマイ城前で行った。
サクレア王はみずから対応に当たろうとしたが、過激派グループは暴走。
王はグライスの凶刃にかかり、命を奪われてしまう。
しかし、斃れた王はみるみるうちに蘇生。
傷は数日の療養のみで完治、政務にあたることができるようになった。
なお目覚めた王は、事件の一週間前からの記憶を失っていた。
このため、自らの心にも体にも襲撃の事実はないとしてグライスらに許しを与え、自国の民として迎え入れた。
グライスらは『命の御恩に報いるために』と、末永く忠節を尽くした。
ただの『おはなし』としてみればこれは『感動的な名エピソード』であるものの、そうでなければ、異常だらけの荒唐無稽な話である。
まず、死した人間が蘇生することはありえない。
そして、グライスらへの恩赦もまた、ありえないものである。
国家元首に対する殺人未遂が――たとえ勘違いによるものであっても――お咎めなしとなることは、現代においてもありえることではない。
ましてこの時代において、国そのものと同一視される存在への狼藉が、死以外の顛末を迎えることはほぼ確実にありえない。
しかし、他のいくつかの資料によれば、グライスらへの恩赦は確かに行われているし、サクレア王の施療についてもひとそろいの記録が残っている。すなわち、いくばくかの脚色を除けば、このエピソードは『史実に立脚した、ノンフィクション物語』なのである。
これは一体、どういうことだろうか。
なにゆえに、このような『異常なこと』が、史実として成立しえたのであろうか。
まず、サクレア王の蘇生についてみてみよう。
繰り返すが、死した人間が蘇生することはありえない。
よってこのとき『何か』が起きたとするならば、それは
・サクレア王が仮死状態から回復した
・王の死の後に影武者が立った
・そもそもグライスに刺されたのが影武者であった
このうちのいずれかと考えられる。
施療記録が存在しているため『仮死状態からの回復』が正解――というのは、いささか早計であろう。
この記録をよみとけば、王の傷は現代の常識ではありえない速度で回復していることがわかる。
仮死状態に至るレベルの重傷の、両日中の完全治癒。これは最新の治療薬によっても起こしえない現象、完全に人体の限界を超えた『奇跡』である。
神話の成立には、いくつかのパターンがある。
そのうちひとつは、国や王の権威付けのため行われる創作だ。
エピソード『サクレアのさいしょの死』がこれにより成立したものとするなら、ここで語られたものはすべて、サクレア王の名声を得るための『ものがたり』――すなわち、襲撃事件も療養記録も『盛られた』はなしであり、実際には何の不思議もなかったということになる。
『サクレアのさいしょの死』は、当時すでに広く世に喧伝されていたという。
神王によるありえない復活劇、そしてありえない恩赦劇。
これは当時においても、大いなる驚きをもって世に迎えられ、サクレアは、神王としての名声を確固たるものにしている。
よってこれは、あながちありえない線ではなさそうだ。
ただし、この仮定を正しいものとするにはひとつ、致命的な問題をクリアする必要がある。
グライスは偉名王国民、すなわち実在の隣国の人間だ。
自国の権威付けのためにと、他国民を勝手にテロリストにでっち上げたりなどすれば、国際紛争は免れない。
ユキマイは豊かな国であるが、偉名王国よりはずっと小さく、こうした方法で戦争を仕掛けることは得策ではないと考えられる(逆ならありえるが)。
そして実際、両国間の紛争は一度とて起きていない。
ヒントを探して『サーガ』を読み解けば、同様のエピソードが直前にあることがわかる。
もと『王都の悪党』アズールの派遣である。
アズールは優れた武力・知力で王都を荒らしまわり、偉名国の手で制することは不可能であった。
そのため、偉名国軍は彼をあえてスパイとしてスカウト、ユキマイ国に派遣。神王サクレアの人徳にふれさせることにより、その人格を陶冶することを目指したとある。
グライスらの反夜族活動も、偉名王国内においてもてあまされており、偉名王国は軍工作班をもちいて、彼らを夜族であるアズールの留学先へ、すなわちユキマイへと誘導している。
すなわち『偉名国内でもてあまされた者たちをユキマイへ向かわせ、神王の威徳により改心させる』――両国承知の上で、こんな『お芝居』がなされた。
それこそが、このエピソードの『常識的な』成立の理由として考えられる。
これが「常識的に見ればヘンなとこがあるから……」の一文でくくられたところです。
にゃんこすげえ。(ヤケ)
* * * * *
・5-3より~サクのモノローグ~
俺は、サクレアを失いたくないし、奴に悲しんでほしくもない。そう心から思っている。
けれど、騙して籠に閉じ込める。そんなやり方には、やはり耐えられる気がしない。
昨日、子猫の姿のサキが、俺を引き止めるためにあげた必死の泣き声。
あれは、できるなら一生二度と聞きたくない。
かといって、心を折って閉じ込めるのはもっとだめだ。
かつてサキが俺を敵と思い込み、脱走を図ったときのこと。
やむなく、やつの心を折って引きとめようとした――が、二秒で挫折した。
やつにあんな悲痛な笑い声をあげさせぬためなら、俺はどんな苦労だってする。
しかし、事は『俺の苦労』ごときに収まらない次元にあるのはもはや確実。
現時点だって、ルナの力を借りている。そしていままた、この二人の助力を頼んで……
さらには宿敵と憎んだ、アズールにも頭を下げることになりそうだ。
1の真相が語られるので惜しかったのですが、冗長になるので割愛しました。
ho<結局サキに泣かれたら形無しなんだニャ!
言ってやるな、にゃんこよ……どっかのセーラー戦士も言ってたろ、正しいことほど心に突き刺さるんだぜ……あべし(←チョップされ)
* * * * *
・7-1より~A案だったらサキがこーいってみんな帰った~
「帰ろう。
俺たちはきっと、何とかできる。
過去は変えられなくても、未来がわからなくても、俺たちはまたきっと、同じ場所で眠って、生まれ変わって巡り合って、また笑いあえる。
その幸せだけは、どんな世界でも変わらなかった。
たとえ、ひと時雪に埋もれても、心無い戦火に焼かれても、俺たちはまた、種子が芽吹くように生まれ変わり、青空に両手を広げることができるんだ。
それがわかっていれば、怖いものなんかない! だろ?」
実は当初案ではサキたちは過去改変をあきらめてました!
そう、『禁書』で『当麻がオティヌスに勝つ』あたりを読むまでは!!
いや、そのあともしばらくはA案でいくつもりでしたが……(爆)
その場合、償いの仕方を探すためにアズールが一人旅立とうとする→『アズールの手綱を取り、更正の結果を見届ける!』という理由を立てたナナっちが、実家公認でおっかけてくる、というシーンでエンドでした。
『ナナっちが差し出した手を握れずにわたわたする純愛ビギナーまるだしのアズール』やら、アズールの真の名前(ボツ設定)やそれを言わなかった理由があかされるやら、おいしい要素てんこ盛りだったのですが。
ん、ゲーム化されたらそれもありかっ! ゲーム化きぼんぬ!!(おい)
でもそれ、BLじゃ……そう、A案はハッキリBLでした。
けっきょく本編が友情にとどまるものになったのは、ぶっちゃけ間口を広げるためです。広げてこれかは禁句です。正しいことほど(ry
* * * * *
・7-4より~サクの気持ちはおやじとしてのものなのか?~
TAKE1:
「……それだけじゃないかもだけど」
「へ?」
そのとき、ビーチボールがこっちにむけてぶっとんできた!
あわてて身をよければ、ボールが弾んだ後がちっさなクレーターになっていた。
どうやらサクが俺たちにむけ、自殺点かまわずスパイクをぶっ放してきたようだった。
ビーチの静寂を破ったのは、ホイッスルの音、そして審判の松田さんの声だった。
「ゲームセット! 勝者、渡辺・石川ペア!」
いや、いーのかよ! 上がったビーチいっぱいの突っ込みの声。
元凶のナナっちはというと、いつの間にか逃亡していて、俺はわけのわからないまま、サクに詰め寄られる羽目になったのだった。
ナナっち、きみ、キャラぶっ壊れてないかい?(いや、サクも?)
そんなわけでボツりました。その次が↓です。
TAKE2:
「やったぜナナー!! 勝った勝ったー!!」
「おめでとアズ!」
「ほらほら奈々緒兄さま、主催者なんだからトロフィー授与に行ってらっしゃい!
梓お兄ちゃんも!」
子供のようにふっとんできたアズが、ナナっちと手を取り合って喜ぶ。
そんな二人をまとめてスノーが送り出すが、サクは動かない。
俺の前に立ち、なにやら咳払いをして言い出した。
「サキ。
何か俺に、言うことはないか」
「お、おう、ごめん。
おめでとう、サク」
「いや、そのほかに」
「……へ?
えっと……すごかった」
「じゃなくて」
「えっ?」
いったい何を聞きたかったのだろう。作者もわかりません。たぶん、サクもわかってません。
そして『梓お兄ちゃん』……
青春ですね(ヤケ)!
* * * * *
さらにおまけ:ボツになった登場人物紹介
御影さん……五条 御影/ユキマイ国防省・騎士隊所属(師範格)
四天王の最後の一人っぽい風格。初老のマッチョダンディー。
もとは東組エージェント『五人衆』筆頭。シノケン攻防戦でしあな&サキに陥落された。
サキに若干熱すぎる忠誠を誓う。やんちゃなしあなのことは、孫娘のように思っている。
その豊富な経験を生かして、後進の指導にも当たっている。
タイプは年上だが、子供にめっちゃ人気があり、子供向けクラスはいつも満員。
『タイプは年上』……そうか、スノーはタイプ(殴)
* * * * *
以上でございます!
さいごまでしょーもないおまけにお付き合いいただき、ありがとうございました――!!
< これにて完! >




