STEP6-4A サクレア・少年時代の日記より抜粋
2019/07/22
ご指摘ありがとうございます!
代替日付表記をいれてみました。
○月○日
にんげんは、いろいろたいへんだ。
けがほとんどなくてさむいから、ふくをきなきゃいけない。
ごはんのたべかたとか、ねていいとことか、ぜんぶぜんぶちがう。
でも、サクスがおしえてくれたからおぼえた。
あとサクスは、ママじゃなくて、おにいちゃんなんだって。
メイは、おとうさん。フィーネはおかあさんで、ルナはおねえちゃん。
○月×日
だいもんだいがはっせいした。サクスのかたにのっかれなくなった!
おっきくなりすぎちゃったのかも……
でも、サクスはがんばって「かたぐるま」をしてくれた。
きたえてるから、だいじょうぶだって!
おにいちゃんってものは、すごいんだって!
サクスは、すごい!
ぼくは、えいやーってしてげんきにできるから、それをもっともっとれんしゅうして、おにいちゃんになろうっと!
△月○日
きょうは、まちにまったしゅうかくさいだ!
みんなでごちそうをたべて、うたったりおどったり。
みんなわらってて、すっごくたのしい!
ひとやすみしてたらルナがきて、はなしがあるのといわれた。
いつもの、むらはずれのきのしたまでくると、ルナはまじめなかおでいった。
『ありがとう、サクレア』
『あなたは、わたしたちのえいゆうよ。
ほんとうにほんとうに、ありがとう』
『……サクレア。そのね。
わたし、これからもずっと、あなたといたい。
あなたのそばで、あなたをささえて……いっしょにいたいの』
すっごく、うれしかった。もちろんおっけーした。
ルナは、だいじなおねえちゃんだもの!
なにがあってもずっと、ずっと、いっしょだよ!
×月△日
はたけをおっきくするんだって!
ぼくも、お手つだいだ!
あの日みたく、えいやーってしてって。
もちろんうまくいった。
スノーフレークスは、おくすりになってくれる。
ぼくがえいやーってするといっぱいさくから、それもがんばろう!
×月○日
いっぱい畑をお手伝いしたら、みんなとってもよろこんでくれた!
うれしい!
おとうさんやみんなに、王さまになって、って言われた。
王さまというのは、みんなみんなのおにいちゃんだ。
ちょっとかんがえちゃった。
だってぼくは、まだ小さいほうだし、えいやーしかできない。
でも、そこはべんきょうすればいいって。
おとうさんたちが助けてくれるし、サクスたちが守ってくれるって。
なにより、そうすると、みんなが助かるんだって。
サクスがいっしょうけんめい、そう言ってくれた。
ぼくは、やろうって思った。
ぼくを助けてくれて、やさしくしてくれた、みんなのためだ。
せいいっぱい、がんばるぞ!
×月×日
王さまになるなら、かしこくならないといけない。
だから、サクスとルナといっしょに、いっぱい勉強することになった。
いつもはイサが先生。
ときどきはおとうさんが先生で、イサもいっしょに習ったりする。
お外で遊ぶ時間は減っちゃったけど、勉強もお外に負けないくらい、楽しい!
イサが字を教えてくれたときからそう思ってたけど、何かを学ぶのってすごく楽しい。
とくに、字とご本は、ほんとにすごい。
だれもいなくても、字が書ければ、伝言ができる。
雨や夜でお外にいけなくても、ひとりでおるすばんでも、明かりとご本があれば、いろんな世界にいけるんだ。
たのしすぎて、村にあるご本は、すぐにみんな読んじゃった。
べんりな道具をつくったり、えいやーしなくても植物や動物が元気になる方法とか、お料理やお菓子がおいしくなる方法とか、いっぱい、いーっぱい、人間は考えてる。
人間って、ほんと、すごいなあ……
ぼくもいちおう、その仲間入りができたことは、すっごくうれしい。
もっと、お役に立ちたいな。
ぼくは頭がいいから、いっぱい勉強して、実験して、新しい発見をしたら、ご本にするといいよって、おとうさんが教えてくれた。
ぼくにも、ご本がかけるんだ!!
大こうふんで、その日はなかなか、寝付けなかった。




