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6、生産職

「実際にプレイしてみて思ったんだが、思った以上にNPCとの会話がスムーズだよな

かなりよく出来たAiなんだってわかるよな」


「そうですね、確か公式のNPCの説明欄には『彼らはこの世界で暮らす住人だ

悪いとをすれば住人からの評判は良くないだろうし、逆よいことをすれば

評判は良くなる、彼らは生きている君たちの世界と同じだ、丁重に扱うことをお勧めしよう

悪人は別だ容赦なく成敗してくれたまえ、きっと町の評判にもつながることだろう』

でしたか」


「ベータの時よりも、何て言うんだろ・・・そうだ人間味が増してるんだ

ベータの時は、完全にプログラムされたNPCだったな」


「それが正式リリースされて人間味が増したんだね」


「そうみたいですね、これは積極的に町の人ともコミュニケーションをとる必要が

出てきましたね、重要な情報がもらえそうです」


「それは確かだが、とりあえず買い物だな着いたぞ始まりの町の商業区だ」


__まさしく商店街って感じだねアーケードがあるわけじゃないけど、

これぞ異世界の市場ってかんじだね


「此処には一通り店がそろってるぞ、ほしいものがあればここに来る感じだな」


「オークションの会場は歓楽街でしたよね」


「ああ、あれは娯楽って感じだからじゃないか?」


「なるほど、確かにそうですね」


__オークションか、確か素材とかアイテムとかを通常より高く売りたいなら

出品できるんだったかな?、その代わり原価より安く売れることもあるようだけど


「そういやこのゲームって職業ランダムだよな、そのベータの生産者

生産者じゃなくなってないか?」


「言ってなかったか?ベータから正式版に一部だけど引き継げるんだ」


「その中に天職の引き継ぎもあるのですね」


「そう言うこと、俺は天職は引き継がずにキャラくりしたけどな

チャットによると大体の生産者たちは引き継いだらしいし」


「だいぶ、歩いてきたけどあとどれぐらいなのかな?」


「おう、もうすぐだここの曲がり道を曲がると、プレイヤー用の広場があるんだ

基本そこそこ稼いでる生産者はここに露店を出してる」


「もうすでに結構人がいますね、露店は少ないようですけど」


「一等地ぽいし結構金掛かるんじゃないか?シーも稼いでるって言ったし」


「なるほど、場所代的な物が掛かるわけだね」


「そう言うこと、えっと、ああいたいたあそこだ、おーい」


シーの目線を追うと三人がまとまって露店を出しているところが見つかる


「おっす、俺だシーだ」


__今完全に分かってないっぽかったな怪訝な顔してたし


「おお!だいぶ変わったな!」


__体が全体的に太くて背が低い・・・ドワーフだ!


「お、俺はわかってたぞ、多分」


__こっちは普通に人族だね手に持ってるのは・・・ビーカかな?何の職業だろう


「久しぶりね、調子はどう?」


__こっちの女性はエルフかな?耳が長い、露店を見た感じ細工かな?


「おう、いい感じだそれと紹介する俺のリア友の」


「ユーだ」「ルナルです」

「ディレイと申しますお見知りおきを」

最後にディレイがものすごく優雅なカーテシーをした


「「「おお!!」」」


「今のカーテシーよね、着てる洋服も綺麗だし憧れちゃうわ

あっ、私はシャロウね、天細工師をやってるの見ての通りエルフよ」


「俺は、豪快なドワーフをやってるライガンだ鍛冶師をやってる

そう言えばシーの友達って全員男じゃなかったか?」


「そう言えばそんなことを聞いていた気がしますね

私は、レキンです職業は薬師やってます」


「男だぞ全員」


「「「え!?」」」


「ええ、こんな姿をしていますが男ですよ私は正真正銘男ですが

彼は訳ありですが」


「まあ、なんだ気にしないでくれ」


「まあ、詮索は御法度だからなこれ俺らの【商品・買取リストだ】」


「便利だよねこの機能、よくMMOにはある機能だけどフルダイブだからこその

便利さがあるよね」


「ええ、買い取り金額と品物が一目でわかるのは便利です

ああ、フレンド登録よろしいですか?」


「もちろんだ、シーの仲間だからなお世話になることも多そうだ」



「やっぱりディレイは男ってなってるね、私より女子力高いんじゃない?」


「そんな、ことありませんよシャロンさんもかなり美人だと言えます」


「そう?ありがと」


「おっちゃん売れ行きはどうだ?」


「まあ、まだ初日だからな住民って言うか現地人の冒険者がちょくちょくきて

買ってくぐらいだな」


「NPCもプレイヤーの露店で買い物するんですね」


「ちょくちょくきますね、来るのは大体他のプレイヤーがいないときですけど」


「やっぱり生産職って儲かるのかね」


「そうだねぇ、儲かるには儲かるけど、結構場所代とか素材代に消えちゃうのよねえ」


「まあ、儲かるのは軌道に乗ってからだな、素材さえあればスキル上げもずっとできるし」


「レキンさん、回復薬とMP回復薬はどのくらい在庫がありますか?」


「うん?一日一人三個までって制限かけてるはずだけど

まあ、後10個かなゲーム開始直後で余り在庫がないんだ、素材もないしね」


「提案なのですが、その二つの素材を取ってくる代わりに多めに薬を売ってほしいのですが」


「なるほどね、でも結構序盤だと大変だよ?下級の薬とはいえまだ初日だ

それにC以上の品質は採取のスキルがないと取れないし」


「では、採取スキルを上げながら取りに行ってきますね、よろしいですか?」


「はあ、わかったよさっきライガンが言ってた通りお世話になりそうだからね」


「それはお互い様です、交渉成立ですね必要な素材を教えてください」


「えっと待ってね・・・・はいこれ」

≪最下級回復薬≫

必要素材

薬草、C以上

草食生物の肝、C以上


≪最下級MP回復薬≫

必要素材

魔薬草、C以上

魔法生物のコアのかけら、C以上


「ふむ、思ったより大変そうですね」


「でしょ、だから大変だよって言ったのに」


「この程度なら問題なさそうです、流石に今日中には無理でしょうが

明日には集まると思います、一定数集まったら持ってきますのでお待ちください

三人行きますよ」



ディレイ交渉中の五人の様子~~


「はじまったね」


「そうみたいだな」


「なんだ?いきなり交渉し始めたぞ?」


「あれは、ディレイの癖?とは言わないかもしれないけど特技の一つでね

交渉がうまいんだ」


「これこそ、巧みな話術手感じねそんな難しいことしてないように見えるのに」


「お、まとまったみたいだな」


「そういや、お前ら何の相談もしてないよないいのかあの子に任せて」


「ディレイは自分たちにプラスになることしかしませんから、たまに遊ぶことは

ありますけどね」


「そう言うことだ、交渉事はディレイに任せておけば安心ってな」


「三人行きますよ」


「うん」「おう」「はいよ」


「そう言うわけですので、私たちはこれで失礼しますね」


「おう、またな」「素材頼みますね」「またね!」




「それで?どんな交渉したんだ?」


ディレイが交渉の結果を教えてくれる


「悪くないな」


「それどころか、かなりいい話だね」


「素材を取ってくるだけで、薬を多めにか序盤はありがたいな」


「というわけで、まずは魔物から取れる素材を取りにいきましょうか

薬草系は戦闘の合間に足りなければ明日私が一人で集めることにします」


「おうさ」「うん」「行くぞ!」



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