表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/10

4、戦闘開始!

「シー始まりのフィールドにはなにが出るんだ?」


「うーん、そうだな・・・この始まりの町の周りは東西南北で出て来る敵が全く変わるんだ」


「どういうふうに変わるんですか?」


「変わるといっても身体の色が変わって、各属性に耐性が付くぐらいだけどね

ドロップ品もレアを除けば同じだし」


「それって、魔法の試し打ちようってことかな?」


「多分、そう言うことだなそれに属性は大事だということを認識させるために分けられると

ベータで仲良かった奴が言ってた」


「そんなの必要か?」


「必要だと思いますよ?我々はそこそこ色んなゲームをやってきましたが

RPGが初めての人もいるでしょう、なにせ世界初のフルダイブMMORPG

ですから、普段ゲームをやらない方も興味を持つでしょう」


「なるほどね、ちなみに今着いたのはなに属性かな?」


「南門から出たところの、無属性エリアだな」


始まりの大門よりステ報告をしながら歩いて到着した南門を出るとそこに広がっていたのは

何の変哲もない、草原だった


「ちらほら、白い綿みたいなのと青色の物体が見えますね他は全部緑の草ですか」


「ベータと同じなら白いのが【綿雲】で」


「青色がスライムか」


「そうだ」


「定番だね、「僕は悪いスライムじゃないよ」とか言ってくるのかな?」


「テイマー系の天職ならできるぞ一応副職業にもある」


「できたら、面白そうですが余り興味はありませんね」


「おまえ、人形遣い取ってるじゃん」


「魔物と、お人形はべつですよ」


「そうですかい・・・それで?流石にプレイヤーだらけで

狩り場がないぞ?これなら多少不利でも属性耐性付きに行った方がよかったんじゃないか?」


「ん?なに行ってんだ、目的地はここじゃないぞもう一つ奥のフィールドだ

このメンバーなら全員Lv2でも楽勝だ奥に行かなきゃ遠距離攻撃をしてくる奴も

出てこない」


「ちなみに相手のレベルはどれくらいなのかな?」


「私はいちいち敵を取りあっていては上げられるLvも上げられないので構わないのですが

参考までに相手のLvを聞いておくのも間違った選択肢ではありませんね」


「Lv5だちなみに此処はLv2」


「LV5って結構相手との差があるぞ?大丈夫か?まあ行くのは決定だがいちおうだ」


「問題ない、敵は1体ずつしか出てこないし最初の町周辺はリンクが起こらないから」


「リンクってあれだよね、敵が仲間を呼ぶ奴」


「そうだな、まあそれなら問題ないか」


そんな会話をしている間にもモンスターと戦っているPCの間を抜け次のエリアに入る


「目的のエリアに入ったぞ、出て来るのはさっきと同じだ、指揮ははリーダのディレイに

任せるわ」


「ええ、それがいいでしょうどうせシーとユーは戦闘が始まった瞬間飛び出すでしょうし」


「なにを言う俺は神官だぞ!?」


「はいはい、脳筋、脳筋」


「「「「ははははは」」」」


「さて敵が接近してきましたね、僭越ながら指揮官はこの私ディレイが担当させて

頂きます」


「よろしくぅ!」「よろ」「よろしくね」


「とりあえず、一人ひとりの戦闘能力を見る形で行きましょう」


「じゃあ、一番槍はもらった!」


接近してくる綿雲にシーが槍を構えつつ特攻する


「仕方ない、俺は常識人だからな先手は譲ってやろう、次は俺だ」


これにはルナルも苦笑い、隣を見るとディレイも苦笑いしている


__やっぱりAGIに極振りしてるだけあって早いね、敵とはそこそこの距離があったのに

もう、目の前だ


シーは小手初めに綿雲の中心に向かって一突きを入れる


__シーが攻撃した瞬間綿雲の頭上にHPバーが出てきた、こういう仕様なんだね

減ったのは十分の一かやっぱり火力はないんだね


【我が旗よ、我が友に戦いの闘志を!!】


ディレイが旗を振りかざしながら詠唱すると、三人の身体が淡く光始める


「今のは、旗姫の技術?」


「ええ、まだPCには使ったことがなかったので使って見たのですが・・・」


いまだに戦いは続いているが、シーの与える攻撃が先ほどよりも一割ほど増えている


「これだけで、見方が強化できるのか強いな0になにかけても0だが元の数字が大きければ

大きいほど旗のの恩恵が大きくなる・・・えぐいな」


「ええ、でもそれ相応のデメリットがあります、先ほど気付いたのですが

旗を展開している時だけバフがかかっているようです」


__それでか、ATK微増の割には攻撃の威力があがってると思ったんだよね


「そして、展開している間はほとんど動けません」


「どの程度なら動けるんだ?程度にもよるがかなりのデメリットだな」


「そうですね、シーの戦闘が終わるまで検証しましょうか

走るのは・・・無理ですねゆっくり歩くので精一杯ですか・・・身をよじったりは

できるのでまだ何とかできそうですね」


「お、ちょうど終わりそうだな」


ユーの声を聞きシーの方を見ると残りわずかな体力の綿雲にとどめを刺していた


HPが全損するとポリゴン状になり弾けて消えていく


「終わったぞ、やっぱ解体だけでも取ってくるべきだったか」


「解体ですか?」


「ああ、解体のスキルを取ると倒した魔物の死体が残って剥ぎ取りができるようになるんだ」


「モンハン見たいなもんだな」


「その認識でただしい、そして解体があると手に入る素材が増える」


「重要ですね、一通りの確認が終わったら買い出しついでにスキルを取りに行きましょうか」


「確か、スキルを覚えるにはそれに準じた行動をしなきゃいけないんだよね」


「そうだ、解体だったら冒険者ギルドに行けば教えてもらえる」


「次が来ましたよ」


「おう、次は俺だな」


「はい、行ってきてください」


「接近してくるスライムに向かってユーは無造作に手に持ったメイスを確かめながら向かっていく


「このゲームは、経験地割り振りなんだね」


「そうだな、取得した経験地は人数分で割って入ってくるその時に経験地増加の計算が入るから

その分多くなるってえわけだ、姫さまさまだな」


「姫で間違いはないのですが貴方に言われるとなぜか釈然としませんね」


「姫、僕は貴方を一生護ると誓います」


ルナルも話に乗って出来る限りのイケボでささやく


「くっ一瞬ときめいてしまった自分が悔しい、流石イケメンですね」


「様になってるよなぁ」


「あれま、もう半分ですか・・・」


「まだ2発しか殴ってない気がするんだが?」


「純粋にステ2倍が猛威を振っているのでしょう、もともとユーのSTRは序盤にしては

頭おかしいですから」


「これが攻撃力のさ・・・ってやつか、10発以上殴ったおれの攻撃とは一体・・・」


「貴方はAGI極振りなのですからもとより攻撃力は期待していませんよ」


「それも、そうか」


「立ち直り早いね」


「どっちにしろ、自分で決めたことだし」


「帰ってきましたね、ユーどうでした?」


「あいつ柔らかすぎないか?4発で終わったぞ」


「ユーのSTRが頭おかしいだけだね」


「ふむ、そうだったな」


「次はルナル行きなさい」


「うん、相手は・・・綿雲か」


__弱点斬撃ぽいし大丈夫かな


「さてと、まずは下段に構えて・・・切り上げる!」


HPゲージを見てみるとシーよりもゲージのヘリが多少多い程度でさほど変わらない


綿雲がルナルに突進してくる

「次はっと、ととあぶない突進は横に回避だね」


突進で横を通過していった綿雲を後ろから追いかけ背中に一線


__あれ?心なしかダメージがあがった?もしかして後ろから攻撃したから?


よろけた綿雲をみて更に追撃する


__次はなにしてくる気だろ・・・見切った!こっちだ!ってええええ


右に突進してくると予備動作から左に回避したルナルだが綿雲の方が1枚上手

だったようで、ルナルが避けた方左に突進してくる、流石に回避はできずにくらってしまう


__減ったのは1割後9回もらったらおわりか・・・やってみせよう!





「あ、ルナルがやる気になったわ」


「あーなると誰にも止められんからな、あの綿雲を倒すまでとまらんだろ」


「ルナルはなー見た目はイケメンで大人しめなんだけどな、あれでいて負けず嫌いだからな」


「それが、ルナルのいいところでもある、がルナルもシーには言われたくないと思うぞ」


「シー様はルナル様以上の負けづ嫌いですからね」


「当分、ルナルの戦闘は終わらないだろうからディレイも戦闘してきたらどうだ

どうせ、お前も時間かかるだろ」


「そうですね、私も戦ってきましょうか」



これは後から聞いた話なんだけど、二人とも泥試合だったそうだね

僕の方はまだ攻撃力があったから、ちゃんと倒せたけど、ディレイはほとんど攻撃力ないからね


かなり時間をかけて倒してたよ



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ