序章
暗いようで、そうでもない。そんな感じに書こうと思っています。
桜が好きなので、桜が関わる感じにしたかったって言うのが、これの始まりなんですが…なんか桜が悪者に
なっちまいました笑。
良ければ読んでみてください!
この世界は少し…いや、大分、イビツだ。
《どこまでも続いていそうな大地の中心に立つ一本の桜が、この世を支えている》
と、この世界で息をしている奴らの約9割が信じてる。
その桜が、無くなった先の事は、誰も知らないのに…。
そんな眉唾な事を言いだしたのは誰なんだ、迷惑きわまりない。
馬鹿馬鹿しい言い伝えのせいで、その迷惑を全て被っている人達がいると言うのに。
櫻狐族〈おうこぞく〉——
桜に全てを捧げるためだけに存在している一族。
千年に一度、桜より巫女が一族の中から選ばれ、選ばれた巫女はその身を桜に捧げる。
簡単に言えば『生け贄』。
それをしなければ、桜が枯れ、この世が終わると言われている。
ほら、迷惑の何者でもない。
一度、破ってみればいいのに、どうなるのか。
そんな勇気…誰も持ってない。
自分もその中の一人。そんな事を思いながら、何もしなかった。
臆病者だ。
消えいく彼女の手を掴んで、引き寄せる事ができなった。
更に悪い事に、自分は逃げた。
最悪だ、最低だ。
自分は、この地に足を付けている事も許されないくらいのカスだ。
——愛した女一人、守れなかった俺を誰か殺してくれ。——
これは世界の説明みたいな感じです。
本編はこの後始まります!