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結果オーライ……?

「お前な!ほんともうこんなことするなよ?!何かあったなら俺のところに来いよなぁ…。」

「はい…すいません……。」

 岡ちゃんが泣きながらたづきちゃんに説教している。彼女はあのあと大人しく俺たちと一緒に下へ降り、謝罪したのだ。

 先生にたっぷり怒られたたづきちゃんが俺たちの方に駆けよって来た。

「あの……本当に、すいませんでした。」

 彼女がペコリと頭を下げる。

「いやいや、謝罪はいらないかな。」

「え?」

 彼女がすっとんきょうな声をあげる。こうして見ると、たづきちゃんもなかなかの美人だなぁ。いってぇ。つむぐに脇腹殴られた……いや、思っただけだから。そんな俺らのやり取りをたづきちゃんは笑いながら見ていた。

「なんじょう~。話するから教室へ移動するぞ~。」

 遠くの方から、たづきちゃんを呼ぶ岡ちゃんの声が聞こえてくる。

「あ、もう行かなきゃ……。私も、頑張ります。」

「おう。」

「あまり無理しないでね?」

「はい!」

 たづきちゃんが笑顔で駆けていく、途中振り返って大声で叫んだ。

「ありがとうございましたー!」


 *********************


「ほんっと、無茶するんだから…。」

「まぁな、やってみるもんだろ?」

 俺がつむぐの方を見ると

「馬鹿じゃないの?」

 それは、初め言われたときより親しみを感じることが出来て嬉しくなった。

「……もう!にやけてるんじゃないわよ!」

「ごめんごめん。」

 知らないうちに顔がにやけてしまっていたみたいだ。あ、そういえば……

「俺って結局どうなるんだ?」

 俺はまだつむぐの世界にいて、目的地にもついてしまった。この先の予定も立てないと……。

「大丈夫。君はもう、元の世界に戻れるよ。」

「えっ?」

 俺が元の世界に戻れる?俺はいつ、元に戻る条件を満たしたのだろう?自分では全く分からなかった。つむぐは続けて言った。

「あのね、私……実はこの世界の君と付き合ってなんかいないの。」

「え?!」

 それはとても衝撃的であった。そして、俺の中で全てが繋がった。

 この世界は選択で出来ている

 個人の人生は選択で変わる

 グラフをいじることは許されない

 いじった場合、いじった本人もしくは世界が消滅する

 そして彼女の言葉……もしかして…

「つむぐ、お前……まさか…。」

 見ると、つむぐの目から一筋の涙が流れていた。彼女はそれを拭うことなく、初めて俺の下の名前を呼んだ。

「佑紀、私の話…聞いて?」

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