第88話
自分のブログ「フィーネ×ノベル×etc...」の以下のページより転載↓
http://blogs.yahoo.co.jp/fine_novels/65223018.html
精鋭クラスの4人が遠征地に向かって出発した少しあとのこと。
学校の屋上で、一人の生徒と一人の大人が会話していた。
「出発しましたね」
「ええ……。何事もないといいのですが」
「黒幕は祠に閉じ込めたはずでは?」
「あの人のことです。なにか策を持っていると考えるべきでしょう」
「あたしはどうしたらいいですか?」
「オリエンテーション合宿の時と違って日数がありますから、流石に今回は行けとは言えませんね。あなたにもちゃんと勉強はしてほしいですし」
「そう、ですか」
「あら、残念そうね。そんなに彼女たちと一緒に行きたかった?」
「そ、そんなこと……っ」
「ふふっ、隠さなくていいのよ。夏休みに特訓以外でも毎日のように会っていたみたいじゃない」
「ぎくっ」
「別に咎めたりはしないわ。あなたが人とふれあってくれるようになっただけで、私は十分です」
「う、うう~」
「同い年にもいい友達が出来たみたいじゃないですか。交流授業提案した先生には感謝しなくてはですね」
「そ、それは……そうですね」
「ただ、外部の人に祠を見せてしまったのは失態ですね。精鋭クラスは私から頼んだのでいいにしても」
「あの時は、直前の出来事であの人を怒らせちゃったんで、ちょっとテンパってまして……」
「まぁいいわ。あの2人も素質はありますし、相手に摘み取られる前にしっかり育てておきましょうかね」
「あたしとしては……」
「どうしたの?」
「……いや、まだいいです」
「そう。……それで、話それちゃったわね。彼女らが遠征に言ってる間は、万が一の時は私たちで学校を守ることになります」
「正直、あなただけで守れそうですけど……」
「そんな万能ではないですよ。大魔導士さんに比べたら豆粒みたいなもんです」
「……そう言われたら一般人は微生物以下なんだよなぁ」
「コホン。まぁとにかく、何事もないことを祈ってますが、もしもの時、あなたは祠に向かってください」
「ええ、一番危険なとこじゃないですか……」
「あの機械を使えるのは今のところあなただけですから、しょうがないでしょう。もちろん、死にそうになったら全力で逃げなさい。これは絶対」
「わかりましたー」
「まったく、本当にわかってるのかしら……」
それと同時期。閉ざされた祠内部。
「まさか祠にこんな機能があったとは……」
全て閉ざされ光ひとつない中、一人の者がつぶやく。
「脱出は厳しそうか。まぁいい、私になにかあったとき動くよう、『チルドレン』には仕込んであるからな」
不敵な笑みを浮かべるその者。
「さぁ、私の愛しい子供たちがこの学校を支配するまでの間に、私はこの祠をもう少し探検しますかね……」
時は戻って、遠征地へと向かっている精鋭クラス。
彼女らは駅で電車を待っているところだった。
メーノが路線図を見ながら最短ルートを探す。
「えーっと、ここからこう乗り継いで、そのあとこっちに言って……」
「ちょっとメーノ、そんなめんどくさいの?」
「……残念ながら、電車で行こうとするとメーノさんの言う通りです」
「はぁ、なにが『そこそこ』よ。だいぶ遠いじゃない」
「直線距離ならそこそこだけど、地形の関係上こうなっちゃうんだろうね」
「……交通機関を通す時、自然保護団体と激しく争ったみたいですね。結局保護団体が勝ったみたいですが」
「なるほどねぇ」
「御託はいいからさっさと行くぞ」
「まったく、シオンは口を開けば文句しか言わないな」
「ああん?」
「あーはいはい、この場で武器取り出されても困るからさっさと行くわよ」
駅員に学園のことを伝え切符をもらい、駅構内へ。
そして来た電車に乗って出発。
……というのを、一人の少女が監視していたことに、誰も気づかなかった。
今後の作品・ストーリーの参考にしたいので、感想・意見等あれば是非お願いします!




