第8話
自分のブログ「フィーネ×ノベル×etc...」の以下のページより転載↓
http://blogs.yahoo.co.jp/fine_novels/64556650.html
翌日。ほとんどの授業がオリエンテーションで終わり、とても楽な1日が終わった。
まぁそんなのはほんと今だけで、あと2日もすれば普通の授業になるんだろうけどさ。
そういえば合宿の話はまだ出なかったな。いつどこに行くんだろう?
「フィーネ、メーノ。夕食までなにか用事ある~?」
私たちを呼ぶのはフィル。傍らにはルーシーもいる。
シオンは……すぐに教室を出て行ってしまったようだ。
「んー、ちょっと用事があるんだよ。夕食までには戻るつもりだけど」
「そっかぁ……残念」
と、メーノが私に耳打ちしてきた。
(ねぇフィーネちゃん。2人にも手伝ってもらったら?)
(あ、そうだね。実力は折り紙付きなのはわかってるんだし)
「……? どうしたの?」
「ちょっと手伝ってほしいことがあるんだ。大丈夫?」
「うん、大丈夫! ルーシーも大丈夫だよね?」
「……だいじょうぶ」
「よし、それじゃあ行こう!」
一旦各々の部屋に戻り、武器を持ってくる。
「武器がいるの?」
「わかんないけど、念のため」
そして、昨日見つけた祠……もとい、謎の地下への入口へ。
メーノと2人で石をどかすと、フィルとルーシーはさぞかし驚いていたようだ。
「こんなところに隠し階段!?」
「……地下があるなんてデータベースにはないです」
「昨日ちょっとしたことで見つけてね。中がどうなってるか確認するの手伝ってほしいと思って」
「おー、面白そうじゃん!」
「……先生がいなくて大丈夫でしょうか?」
「大丈夫。もしもの時は私が障壁か透明化かするからすぐ逃げよう」
メーノはさらっと「障壁」とか「透明化」とか言ってるけど、どちらもかなり上級の魔法だ。
「それじゃあレッツゴー!」
地下には幅の狭い道が続いていた。
特に舗装はされてないが、なぜか灯りがともっている。灯りと言っても、電気ではなく、松明だ。
「松明に永続的な炎の魔法がかけられてるみたい。松明自体も特別なものかな」
魔法に詳しいメーノが説明してくれた。
「魔法って便利だねー。……ちくしょう」
「ふぃ、フィーネちゃん、先天的に使えない体質なのはもう諦めようよ……」
私は極々々々稀にいる先天的に魔法が使えない体質。その代りに、剣術が凄いのかもしれないが……、納得できん。
「あ、広い部屋に着くよ」
もうちょっと歩くと、広い部屋に着いた。
ここも、通路と同じような感じ。……ただ正面の1面を除いて。
「なんだこれ……?」
正面には、何か紋様のようなものが描かれていた。
そして、その中心には見えづらいが2つに割るように縦に線が入っている。
「巨大な扉、っていったところかな」
「でも、どうやって開けるんだろう?」
「……ちょっとやってみます。ハッキング開始」
ルーシーの周りにパソコンの画面やキーボードのようなものが現れ、彼女はそれをすごいスピードで操る。
「……ダメです。魔法とは違う、何か封印のようなものが施されてます」
「ふーん? よくわかんないなぁ」
にしてもこの紋様、どこかで見た覚えが……。
なーんて思いながら、巨大な扉を触ったその時、
―『キュウセイシュ』ノソンザイヲカクニン ダイイチノトビラヲカイホウスル―
ゴゴゴゴゴゴゴ……
「え? えぇ!?」
「あ、開いた……!?」
「フィーネちゃん、何したの!?」
「な、なにもしてない!」
「……わかりました。あの紋様、フィーネさんの家の家紋です」
「か、家紋!? そんなもんあったんだ……」
道理で見覚えがあるわけだ。というか、自分の家の家紋なんて知らないよ……。
「とりあえず、これで先に進めるね。じゃあ行ってみようか」
3人は中へと進んでいく。
そんな中、私は1つ引っかかることがあった。
みんなには「あの声」が聞こえてない……?
今後の作品・ストーリーの参考にしたいので、感想・意見等あれば是非お願いします!